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クコの実の栄養と効能!ビタミンCはレモンの100倍以上って本当?
杏仁豆腐の上にちょこんと乗ったクコの実、じつはビタミンCがおかしいぐらい含まれてるって知ってましたか?
クコの実は別名ゴジベリー、ウルフベリー(黒いクコもあります)とも呼ばれ、スーパーフードとして名高いですが、いったいあの赤くて小さな実のどこら辺がスーパーなのでしょうか?
松の実と一緒に食材屋さんでクコの実をゲットしたときに、スーパーフードと呼ばれる理由が気になったのでちょっと調べてみたら・・・「ちょ、クコの実のビタミンCの数値おかしくない!?」と、驚くぐらいビタミンCが入ってましたww
ということで今回は、どうしても伝えたい『クコの実の栄養と効能、副作用』についてご紹介させていただきます。クコの実を食べようと思っているあなたは、食べる前にぜひチェックしていってください!
それではさっそくいきましょう、レッツクコの実~(/・ω・)/
クコの実の栄養価
クコの実は世界三大美女の一人・楊貴妃も愛した食材で、一粒はとても小さいですが、めちゃくちゃ優れた栄養素がたくさん含まれてます。
では何がどれだけ含まれているか、クコの実の栄養価を調べてみました!
※convert-to.comのゴジベリーを参照にした可食部100g当たりの栄養素の量
乾燥クコの実 | |
エネルギー | 82.7cal |
たんぱく質 | 10.6g |
炭水化物 | 22g |
脂質 | 3.6g |
アミノ酸 | 8.37mg |
ナトリウム | 22mg |
カリウム | 1130mg |
カルシウム | 112mg |
鉄 | 8.42mg |
亜鉛 | 2mg |
ビタミンA | 7.45mg |
ビタミンB¹ | 0.16mg |
ビタミンB² | 1.3mg |
ビタミンC | 18400mg(18.4g) |
食物繊維 | 7.4g |
- アセロラ(1700mg)の10倍以上!
- レモン(100mg)の180倍以上!!
- キウイフルーツ(69mg)の260倍以上!!!
ただし・・・
上記の栄養価はクコの実をこれだけ食べたらの話です。(写真は100gの量)
しかし、10g食べるだけでもビタミンCやその他の栄養素が吸収できるので、スーパーフードの名は伊達じゃないですよ~!!
さて、ビタミンCがたくさんあることは分かりましたが、クコの実は具体的にどんな効能があるのでしょうか?続けて見てみましょう(*’▽’)
クコの実の効能
クコの実の主な効能は
- 滋養強壮
- 眼精疲労の改善
- アンチエイジング効果
なのですが、じつはクコは食べる部位によってその有効成分が異なります。
- 実(ベタイン、サポニン、ゼアキサンチン、リノール酸)
- 葉(イノシン酸、20種類のアミノ酸、ルチン)
- 根皮(ベタイン、リチルイン酸)
おそらく私たちが一番口にするのはクコを乾燥させた『実』だと思うので、実の有効成分による効能を調べてみました!
その他にも
- 皮膚や粘膜の健康を維持する働き
- 優れた抗酸化作用
- 免疫力アップ
- 便秘の改善
- コレステロール値上昇の抑制など
では続けて、ちょっとだけ難しい中医学的な効能をご紹介します。クコの実が身体にどんな作用をもたらすのか?気になるあなたはチェックしてみてくださいね(´ω`*)
手軽に使いたい松の実の栄養や効能はこちら
クコの実の中医学的な効能
中医学でクコの実は、『血』や『液』といった【陰】を養う働きや、目の疲れを回復する作用があるとしてよく使われている素材です。
不死になるかどうかは置いといて、先ほどクコは部位ごとによって有効成分が異なると言いましたが、中医学と生薬の呼び方もそれぞれ部位ごとに異なるので、ちょっとややこしくなります。
- 実(枸杞子:クコシ)
- 葉(枸杞葉:クコヨウ)
- 根皮 (地骨皮:ジコッピ)
そして、各部位の性質と期待できる効能は・・・
性質は甘味で平性、帰経は肝・腎・肺経
- 腎水を補って肝気を養う(めまい、不眠、耳鳴り、足腰のだるさなどに)
- 精血を補い目を養う(視力低下や目の疲れ、目のかすみなどに)
- 肺を潤し咳を止める(喘息や空咳、喉の痛みなどに)
さて、クコの実は平性の性質で偏りがない食材なので、アンチエイジング効果を期待してモリモリ食べたいとこですが、食べる人によっては副作用があるため、気をつけたい食材でもあるのです!
場合によってはかなり危険なため、クコの実を食べる前に自分は食べても問題ないか必ず確認してくださいね(`・ω・´)
クコの実の副作用に要注意!
クコの実は特定の人に副作用をもたらすことがあるので、以下にあてはまる人は摂取は避けましょう。
他にもクコによるアナフィラキシーショックの症例や、根と皮の過剰摂取による吐き気や嘔吐などの症例もあります。
食べる前にクコの安全性・有効性情報を絶対に確認してくださいね!(アナフィラキシーショックの症例は安全性の危険情報欄に記載されてます)
では最後に、今回の内容のまとめとあとがきをご紹介して終わりたいと思います!
今回のまとめ・あとがき
- アセロラ(1700mg)の10倍以上!
- レモン(100mg)の180倍以上!!
- キウイフルーツ(69mg)の260倍以上!!!
- 滋養強壮
- 眼精疲労の改善
- アンチエイジング効果
クコは食べる部位によってその有効成分が異なる。
- 実(ベタイン、サポニン、ゼアキサンチン、リノール酸)
- 葉(イノシン酸、20種類のアミノ酸、ルチン)
- 根皮(ベタイン、リチルイン酸)
- めまい、不眠、耳鳴り、足腰のだるさなどに
- 視力低下や目の疲れ、目のかすみなどに
- 喘息や空咳、喉の痛みなどに
- ワルファリンを服用している人
- 妊婦、授乳中の人
- 胃腸虚弱で下痢気味の人
他にもクコによるアナフィラキシーショックの症例や、根と皮の過剰摂取による吐き気や嘔吐などの症例もあるため、摂取する前に確認してください。
クコの実の栄養と効能、副作用、いかがでしょうか。
スーパーに並ぶ見慣れた食材と違い、栄養や効能がズバ抜けているスーパーフードや薬膳の食材は、食べる人や食べ方によっては思わぬ影響を及ぼしてしまう物も少なくありません。
薬膳アドバイザーとして、このブログでは「これさえ食べとけば健康にいいよ!」とは言いたくないな~と思っていて、それより「まごわやさしいのバランスが大事だよ!!」とお伝えしたいです。
世間では様々な健康情報があふれまくりですが、
- その食材が自分にとってどんな作用をもたらすのか?
- 自分の場合は食べても大丈夫なのか?
と、自分の体を労わりながら、食べるものを選んでいただけたら私個人としては嬉しいです(´ω`*)
ここまでご覧いただき、ありがとうございました~♪
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