あんずを八百屋で発見したときは、即買いしないと次の日にはなくなってます。
我が家では毎年あんずジャムを作っているのですが、去年は出会えませんでした・・。
今年はネットで取り寄せようと決意させるほど、お目にかかれない果物です。
そんなあんず事情はさておき、あなたはあんずの栄養や効能をご存知ですか?
あの甘酸っぱい味が、体に良い効果がありそうですよね!
では具体的にどんな栄養や効能があるのでしょうか?
今回は
- あんずの栄養
- あんず効能
- あんずの種(杏仁)の効能
この3つについて調べてみました。詳しく知って、より美味しく食べましょう^^
あんずの栄養はβカロテンが豊富!
あんずの中で注目するべき栄養成分はβカロテンで、とても豊富に含まれています。
わかりやすく栄養成分を表にしてみました。
※七訂日本食品標準成分表をもとにした、可食部100g当たりの栄養素の量。
※栄養の隣の()内は成人女性の1日の推奨量または目安量です。
あんず(生) | |
エネルギー | 36kcal |
カリウム(2000mg) | 200mg |
鉄(11mg) | 0.3mg |
ビタミンA(700mcg) | 1500mcg |
ビタミンE(6.5mg) | 1.7mg |
食物繊維(17g) | 1.6g |
※ビタミンAはβカロテン当量、ビタミンEはαトコフェロール量を記載。
※mcg=マイクログラム(1gの10万分の1)
あんずに含まれるビタミンA(βカロテン量)は干し柿より多い含有量です。
なんとβカロテン当量はりんごの100倍、キウイフルーツの66倍もあるんです!!
生のあんずは、果物の中でもトップクラスのβカロテン量なんですよ~!!
ではそのβカロテンをはじめ、あんずはどのような効能があるのでしょうか?
続けてご紹介します。
あんずの効能は喉のトラブルや下痢を治す!
中医学の観点から見たあんずは、温熱性で酸味・甘味の性質をもつ果物です。
- 冷え性の改善(身体を温めて、気血の巡りをよくする)
- 疲労回復(甘味による滋養作用)
- 高血圧の予防(カリウム)
- 咳や慢性の下痢を止める(酸味による効果)
- 目や皮膚を健康に保つ(ビタミンA)
- 貧血予防(鉄)
- 暑気あたりの改善(クエン酸やリンゴ酸)
- 便秘の解消(食物繊維)
主に酸味や甘味の効能による疲労回復効果があるあんず。
ヨーグルトにジャムを入れて食べる。または干しあんずを定期的に食べることで効果が期待されます。
生食のあんずもありますが、手に入りやすいのは加工用やドライフルーツです。
ジャムであれば皮ごと食べれるので、毎日食べるならおすすめですよ^^
さて、ここまではあんずの効能をお伝えしてきました。
続けて最後に、あんずの種のことについてご紹介します!
あんずの種(杏仁)の効能は香り付けだけではない!
あんずの仁(種の中の白い部分)を乾燥させたものを杏仁と言います。
杏仁は「きょうにん」と呼び、「苦杏仁」と「甜杏仁」の2種類があります。
どちらも同じ効能で、生薬として苦杏仁、杏仁豆腐には甜杏仁が使われます。
脂っこい料理の後には爽やかな味の杏仁豆腐がよく合います。
- 咳を止める
- 喘息を解消する
- 便通をよくする
- 痰を切る
乾燥や気候の影響による咳や喘息、痰や余分な水分などが体内にたまる慢性気管支炎。
病後や虚弱体質の人、産後女性などの腸内の津液不足からくる便秘の改善に杏仁が役立ちます。
主な有効成分のひとつにアミグダリンがあります。
アミグダリンとは
青酸配糖体の一種であんずやモモ、ウメ、ビワなどの未熟果実の仁に多く含まれます。
血糖値を下げたり、ガンに効く効果があるとされていますが・・・
その一方で、アメリカではアミグダリンを発売禁止としています。
理由は健康障害の事例が複数報告されているからです。
米国国立癌研究所ではアミグダリンはガン治療などには効果がないとしています。
日本でも同様に、科学的根拠がないことから注意を呼び掛けています。
アミグダリンの成分に注目した商品などは、慎重に取り扱う必要がありますね^^;
普通に売っているあんずは大丈夫なの?
はい、果実が成熟するとともにアミグダリンは消失します。
ただし、杏仁は生で食べないでください!
アミグダリンの健康被害の事例から、生で食べることはおすすめできません。
他にも小さな子供や、下痢傾向のある人も杏仁の摂取は控えましょう。
あんずの栄養と効能、いかがでしたでしょうか。
杏仁は生で食べたらダメだよ~と言われて知っていたものの、毒素があるということを今回調べてみて初めて知ったブログ管理人です。
食材は食べ方次第で毒にも薬にもなる。
改めて気が引き締まったあんずのご紹介でした。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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