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銀杏の食べ過ぎは銀杏中毒になる!1日の目安は何個まで?
炒った銀杏が美味しいからって、食べ過ぎたら危険ですよ!!
「お酒のつまみに炒った銀杏最高!」
「茶碗蒸しの銀杏が好き」
他にも、炊き込みご飯などいろいろな料理に銀杏は使われてますよね。
しかし、銀杏は食べ過ぎると中毒になると知ってましたか?
過去には死に至った事例もあるので、中毒になると言われれば見過ごせんよね。
そこで今回は
- 小さなお子さんがいらっしゃるお母さん
- お酒のつまみに炒った銀杏が大好きなあなた
に、絶対知ってもらいたい『銀杏』のことをご紹介します!
ちょっと長いですが(下の目次から項目選べます)、知らずに大量に食べると大変なことになるので、じっくり見てってください!!(`・ω・´)
銀杏の1日の目安は何個まで?
一番最初に答えを言うと、下記の個数になります!
小児:7~150個
成人:40~300個
日本中毒情報センター『ギンナン』PDFより参照
小児:5個まで(5歳未満は食べさせない)
成人:10個まで
※個人の健康状態によって変動あり
経口中毒量は小児7個以上、成人40個以上
それまでなら「一応、大丈夫」と言えるということでしょうか。
150~300個まで食べるのは、さすがに無理があると思いますが、子供でも5個や7個までなら食べれそうですよね。
また、銀杏を炒ると香ばしさや塩気もあるので、すごく好きな人なら40個も許容範囲ではないかと思います^^;
しかし、この個数も個人の健康状態によって変動があることを忘れてはいけません。
なぜなら、少量でも銀杏中毒を起こる可能性があるからです。
北海道医療大学サイトでは『5~6個でも中毒を起こすことがある』と記載されてました。
Σ(゚Д゚)え!ギンナン5・6個で銀杏中毒!?
銀杏40個未満に抑えとけば大丈夫でしょ~
なんて思ってたら、中毒になる可能性があると言うことです。今まで食べて平気だからと言って、その先が大丈夫とは限りませんからね(`・ω・´)
さて、1日の目安となる個数がわかったところで、銀杏を食べ過ぎた場合に起こる『銀杏中毒』について続けてご紹介します!
銀杏の食べ過ぎによる『銀杏中毒』は怖い!!
銀杏は大量に食べ過ぎると、銀杏中毒を発症します。具体的に原因や症状などをお伝えしますね。
銀杏中毒の原因
銀杏に含まれるメチルピリドキシン(MPN)が原因でビタミンB⁶の作用を阻害し、中毒の症状を引き起こします。
ビタミンB⁶の働き
神経の働きを正常にしたり、髪の毛や皮膚、歯の健康、成長を促進する補酵素。
MPNは抑制性神経伝達物質の一つであるGABA(γアミノ酪酸)の生合成を阻害することにより、痙攣を誘発すると見なされています。
銀杏中毒の症状
主に嘔吐と痙攣の症状があります。
※痙攣(手足をガタガタさせ屈伸を繰り返す間代性痙攣、手足を強直させる強直性痙攣)
他の症状として、発熱・めまい・意識混濁・顔面蒼白・呼吸困難など。
銀杏を食べてから、1~12時間で発症し、約半数は24時間以内に回復します。
銀杏中毒の対策
もし体の不調が出てきたら
家庭でできる対策は、痙攣を誘発するので吐かせないこと!
素人が中毒症状を見分けるのは難しいので、異常があればぐ病院へ行きましょう!
病院に行ったときに伝えることはこれ!
- どれぐらい食べたか
- いつ食べたか
- いつから症状が出たか
- 体の症状はなにが出てるか
過去には重篤で死に至ったケースもあるので、とにかく落ち着いて冷静に素早く対処しましょう!
こんなケースで症状が出る場合も!
ウルシ科の植物(マンゴー・カシューナッツ)でアレルギーが出る人も、銀杏で症状が出る可能性があるので、思い当たる人は銀杏にも注意してくださいね!
銀杏中毒の事例
ここで、過去にあった銀杏中毒の事例をご紹介します。
小児の事例
- 2歳女児が銀杏約60個を摂取し、7時間後に嘔吐と下痢、9時間後に痙攣を起こした
- 1歳男児が銀杏を7時間のうちに約50個摂取し、痙攣、意識障害を起こした
成人の事例
- 41歳女性が銀杏60個を摂取し、4時間後から嘔吐、下痢、めまい、両上肢振戦、悪寒を起こした
- 28歳男性が銀杏約50個を摂取し、痙攣と嘔吐を起こした
美味しいけど、みんな大量に食べ過ぎ!
やはり大量に炒った銀杏を食べ過ぎて、中毒を起こす人が多いですね(;・∀・)
炒った銀杏で中毒になったという事例がほんとに多いため、銀杏の食べ過ぎはくれぐれも注意しましょう。
では続けて、銀杏を食べないほうがいい人をご紹介します。
銀杏を食べないほうがいい人
それはズバリ、10歳未満の子供と妊婦さんです。
【銀杏を食べないほうがいい人】
- 10歳未満の子供(5歳未満は特に注意)
- 妊婦さんや授乳中の人
- 胃腸が弱い人
全患者のうち70%以上が10歳未満の子供!
報告されている銀杏中毒の全患者のうち、70%以上は10歳未満の小児が中毒を起こしています。それだけ体が未発達で影響を受けやすいということですね^^;
また、国立健康栄養研究所や米国のNatural Medicines(臨床情報サイト)では、妊娠中や授乳中の銀杏摂取は安全性についてのデータがないため避けるようにと記載されてます。
そして薬膳では肺と腎経に帰経する銀杏は効能が強いため、胃腸が弱い人は避けるようにとのお達しが。
お父さんが炒った銀杏を食べてて子供が「欲しい~!!」とねだっても、食べさせないほうが安全ですね。大人になれば食べれますし。
以上が、銀杏の1日の目安や銀杏中毒のことになります。
食べ過ぎると中毒になる食材は、知らなければ危険な暴風の中に身を置いているのと同じ状況です。
これはどんな食材なんだろう、どんな効果があるのだろう?
ちょっとした興味で、あなたの体を元気にする素材のパワーを知ることができるので、ぜひいろいろ食べたり試したり知ってみてください(*^▽^*)
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
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