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【驚愕】豆腐と豆乳は体に悪い!?大豆には毒素があるって本当?
え?豆腐と豆乳って体に悪いの!?Σ(゚Д゚)
豆腐好きとしては、ちょっと(いやかなり)衝撃的なことを知りました。それは上にもある通り、豆腐と豆乳が実は体に良くないと言うこと。
「どういうことなの?もっとよく知りたい!!」
そんな思いから記事にしましたが、今回は人によっては「う~ん、それって本当なの?」と思う内容かもしれません。が、日頃から大豆製品を摂取している身としては見逃せない、と言うか見逃したくない内容でしたので、記事にしました。
今回お伝えしたいのは人が口にする食物には良くも悪くも様々な作用があり、テレビやネットにある健康に良いとされる情報も状況が違えば異なる考え方になる、ということです。
内容の真偽を判断するのはあなたです。そして、豆腐や豆乳を口にするのもあなたやあなたの家族です。その点を踏まえて、ぜひ見てってください!!(`・ω・´)
豆腐と豆乳が体に悪い理由は?
「豆腐と豆乳が体に悪い」と言われる理由は、原料の大豆にあります。
大豆には人体に有害な下記の3種類の物質が含まれており、これらが体に悪いと言われる要因となっています。
- フィチン酸
- ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)
- 酵素阻害物質
この3種類の物質の具体的な作用がこちら。
【大豆及びその加工品のフィチン酸含量】
種類 | 100g当たり |
大豆全体 | 1.39~2.30g |
豆乳 | 1.83g |
豆腐 | 1.96~2.88g |
オカラ | 0.5~1.2g |
テンペ | 0.69~0.73g |
※フィチン酸含量100g当たり(乾物重)
農林水産省食品総合研究所『豆類の健康機能』PDFより引用
一概に悪いとは言い切れない側面もある!
しかしその一方で、フィチン酸には抗酸化作用があるのをはじめ、血栓症や貧血など血液にまつわる不調を予防する効果があるとも言われていて、一概に体に悪いとは言い切れないのです。(ちなみにフィチン酸は大豆以外の穀類・豆類に多く含まれています)
※大豆そのものが遺伝子組み換えの輸入品である可能性も気になる要因ですが、これについては別の機会にご紹介します。
では続けて、大豆に毒素があるという事実を探ってみましたのでご紹介します!
大豆には毒素があるって本当?
大豆は日本人の食卓に欠かせないものなので、上記のような毒素があると言われると驚きますよね(^^;)
しかしこれは、未発酵の大豆に有毒物質が多く含まれているという意味です。
植物にはそもそも『植物毒』が含まれている!
大豆に毒素が含まれているそもそもの理由についてですが、これは大豆に限ったものではありません。
植物に含まれている毒素は『植物毒』と呼ばれており、これは植物たちが虫や鳥などをはじめ、紫外線やバクテリア、ウイルスなどから自分の身を守って生き残り繁栄するために持っているもので、いわば植物の自衛・免疫システムです。
ちなみに多くのマメ科植物の種子と同様に、大豆(種子中)には
- プロテアーゼインヒビター
- アミラーゼインヒビター
- レクチン
などが含まれているため、生食はできません。※インヒビター(酵素阻害剤)
また、未加熱の大豆には消化酵素『トリプシン』の働きを阻害する有害なタンパク質性の『トリプシンインヒビター』が含まれているため、加熱せずに食べると消化不良を起こします。
ある研究で、市販の大豆と豆腐製品22品のトリプシンインヒビター(TI)の活性を調べてみたところ、以下のTI平均残存率が研究結果として算出されました。
TIの平均残存率 | |
木綿豆腐 | 2.3% |
ゆし豆腐 | 3.0% |
絹ごし豆腐 | 4.4% |
充填豆腐 | 5.6% |
『豆腐類のトリプシンインヒビター活性の測定』PDFより引用
生の大豆に含まれているトリプシンインヒビターについて心配されているのだと思いますが、大豆を加熱処理してつくられる豆乳(液)のトリプシンインヒビター量はわずかで、そのような心配はいらないと思います。
トリプシンインヒビターは、たんぱく質の分解酵素の働きを阻害(消化不良)すると言われていますが、膵臓の働きを活性化(インスリン増加)させたりするので、糖尿病などの予防に良いとも言われています。日本豆乳協会 豆乳Q&Aの質問7より引用
『大豆には毒がある』と言われると極力食べるのを控えようと思うかもしれませんが、全体的に見てみると個人的には大豆の毒素についてはそこまで神経質にならなくてもいいのかもと判断します。ただし、それは大量の摂取は控えるということが前提です。
豆乳の気になる摂取量についてはこちら
納豆には有害な毒がない
植物毒は虫や鳥だけでなく人間にとっても有害な物質なのですが、植物を水に浸したり茹でたりすることで取り除くことができます。
大豆の植物毒は水に浸すだけでは十分に灰汁を抜くことができないため、古くから人は、大豆を発酵・浸漬させるなど手間暇をかけて大豆の毒素を取り除いてきました。そのため納豆や味噌、醤油などのように大豆を発酵させて作られた食べ物には有害な毒は含まれていないのです。
また、納豆菌の分泌するプロテアーゼがトリプシンインヒビターを分解するため、分解されたタンパク質と相まって消化酵素であるトリプシンが正常に機能し、タンパク質の消化吸収効率が増大します。
ここまで、豆腐と豆乳が体に悪いと言われる理由をご紹介してきました。では最後に、今回の内容をまとめて終わりにしたいと思います!!
今回のまとめ・あとがき
豆腐と豆乳が体に悪いと言われる理由は大豆にある!
大豆には人体に有害な下記の3種類の物質が含まれており、これらが体に悪いと言われる要因となっています。
- フィチン酸
- ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)
- 酵素阻害物質
しかし、フィチン酸には抗酸化作用や血栓症、貧血などの血液にまつわる不調を予防する効果もあるので、一概に悪いとは言い切れません!
大豆に毒素があるって本当?
大豆は未発酵のものに有毒物質が多く含まれています。
植物にはそもそも『植物毒』が含まれていて、これは植物たちが自分の身を守って生き残り繁栄するための自衛・免疫システムを持っているからです。
ちなみに多くのマメ科植物の種子と同様に、大豆(種子中)には
- プロテアーゼインヒビター
- アミラーゼインヒビター
- レクチン
などが含まれているため生食は不可。
また、未加熱の大豆には消化酵素『トリプシン』の働きを阻害する有害なタンパク質性の『トリプシンインヒビター』が含まれているため、加熱せずに食べると消化不良を起こす。
ただし、食べ過ぎ・飲み過ぎなければ健康を害するのものではない(今のとこ)
発酵食品の納豆には有害な毒素はありません(´ω`*)
これは薬膳の勉強を始めてから感じたことなんですが、
「テレビなどの情報を鵜のみ&踊らされてる人が意外に多い」
そう思うことが増えました。それなぜか?以前は私もよく信じてましたが、薬膳や中医学を勉強し始めて意識がバランスをとる中庸へと変わったからです。
今回の豆腐や豆乳もそうですが、世の中にはたくさんの情報があります。もちろん、私が今までお伝えしてきた内容も来年には全く異なった見解になる可能性もあるでしょう。
- そのとき自分はどう判断するのか?
- 何を持って正しい情報と判断するのか?
- 自分のそのときの身体にとって、何がベストなのか?
これを意識しとかないと、毎年山のように出てくる新しいダイエット情報を鵜のみにする羽目になります。そうなれば、そもそも体質が違うかもしれないのに、情報を信じて自分の身体に合わない物を食べてしまうかもしれませんからね。
他の多くの人に当てはまる情報ではなく、あなたの身体にとって一番ピンとくるものを選んでみてくださいね。
長くなりましたが、ここまでご覧いただき、ありがとうございました~(´ω`*)
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