
バターとマーガリンの違いを聞かれて、すぐに答えられますか?
というのも、ある日の朝食のときに食パンをムシャムシャ食べてた夫から、こんなことを聞かれたのです。
正直、違いがよく分からなかったので当てずっぽうで答えたのですが、実はこれ間違いなんですよね(^^;)ハズカシー
夫に聞かれ、「そういえば、よく使うのにあんまりバターとマーガリンのこと知らないなぁ」と思ったのがきっかけでしたが、さらにマーガリンにはファットスプレッドもあったんだと知ると、もう訳が分からない状態になったので、ここできっちり調べてまとめることにしました。
ということで今回は
- バター・マーガリン・ファットスプレッドの違い
- マーガリンとファットスプレッドの違い
これらについてご紹介します!違いを知って、聞かれたときはドヤ顔(笑)で答えられるようになりましょう(´ω`*)
バター・マーガリンの違いは?
まず、バター・マーガリン・ファットスプレッドの3つの大ざっぱな違いは以下になります。
- バターとマーガリンは『原料』と『規格』が違う
- マーガリンとファットスプレッドは『規格』が違う
そして、バターは4種類に分類され、マーガリン類の一種であるファットスプレッドはマーガリンに分類されます。
【バター・マーガリン・ファットスプレッドの分類】
バター | ①発酵バター | |
②非発酵バター | ||
③有塩バター | ||
④無塩バター | ||
マーガリン | ファットスプレッド | ソフトタイプ |
ハードタイプ |
※ソフト・ハードの記載はメーカーによって異なり、マーガリンに記載されている場合も。
バターとマーガリンの原料・規格の違い
まずこの2つは、原料が大きく異なるのを知ってましたか?
【バターとマーガリンの原料】
バター | 生乳から分離した乳脂肪 |
マーガリン | 植物性油脂(コーン油、なたね油、紅花油など) |
動物性油脂(魚油、国産の豚脂・牛脂など) |
確かに植物油って書かれてますね!
バターに使われる生乳も、厚生省が定義した省令では「生乳とは搾取したままの牛の乳をいう」ときちんと定義されていました。では、規格はどう違うのでしょうか?
【バターとマーガリンの規格】
バター | |
定義 | 生乳、牛乳又は特別牛乳から得られた脂肪粒を練圧したものをいう |
乳脂肪分 | 有塩:80%以上 |
無塩:82%以上(共に異種脂肪を含まないもの) | |
水分 | 17%以下のもの |
※乳及び乳製品の成分規格等に関する省令PDFより参照(厚生省)
マーガリン | |
定義 | 食用油脂に水等を加えて乳化した後、急冷練り合わせをし、又は急冷練り合わせをしないでつくられた可塑性のもの又は流動状のものであって、油脂含有率が80%以上のものをいう。 |
油脂含有率 | 80%以上のもの |
乳脂肪含有率 | 40%未満であること |
水分 | 17%以下であること |
※マーガリン類の日本農林規格PDFより参照(農林水産省)
たくさん書きましたが、バターとマーガリンの違いを簡単にまとめるとこうなります。
バター | マーガリン | |
原料 | 生乳の乳脂肪 | 動・植物性油脂 |
乳脂肪分 | 80%以上 | 40%未満 |
水分 | 共に17%以下 | |
油脂含有率 | – | 80%以上 |
バターとマーガリンは使い方もちょっと違う
バターとマーガリンは使い方が似ていて代用することもできますが、実はそれぞれおすすめの使い方があるのです。
- バター:料理やお菓子向き
- マーガリン:トーストやサンドイッチ向き
バターは牛乳から作られているため風味に優れ、料理やお菓子に使うと香り高くまろやかな味に仕上がります。
一方、あっさりした味となめらかなやわらかさが特徴のマーガリンは、パンにサッと塗ることができ、他の食材と一緒に食べても喧嘩しないので、トーストやサンドイッチなどパンに使いやすくなっています。
バター特有のあの香りがくどくてダメ・・・なんていう方もいるので、バターとマーガリンはあなたの使いやすいように使うのがベストです。ちょっとリッチな夕飯を作るときはバターを使う、というのもアリですよね(´ω`*)
では続けて、栄養価とカロリーの違いについて見ていきましょう!
バター、マーガリン、ファットスプレッドの栄養・カロリーの違い
- 発酵バター
- 有塩バター
- 無塩バター
- ソフトタイプマーガリン
- ファットスプレッド
この5つで大さじ1(12g)当たりの栄養価を見てみると、いくつかの栄養素で数値の違いはあったものの、ずば抜けて違いがあったのは必須脂肪酸のリノール酸ぐらいでした。
- ミネラル類の含有率は同等
- βカロテンはマーガリン類がやや多め
- ビタミンKはマーガリン類がバターより約2倍多い
- ビタミンDはソフトタイプマーガリンがバターの約10倍多い
- リノール酸はマーガリン類がバターの約10倍多い
ついでにカロリー数も確認してみると・・・
発酵バター | 90kcal |
有塩バター | 89kcal |
無塩バター | 92kcal |
ソフトタイプマーガリン | 92kcal |
ファットスプレッド | 76kcal |
大さじ1当たりのカロリーは76~92kcalの間
と、カロリーもそこまで大差はなかったです。もちろんメーカーさんによってカロリー数は変動しますが、毎日大量に摂取しない限り、バターとマーガリンのカロリーはそこまで神経質に考えなくてもいいと言えます。
美味しいけど塗り過ぎにはご注意!
長くなりましたが、ここまでがバターとマーガリンの違いになります。では続けて、マーガリン類のマーガリンとファットスプレッドの違いについて見ていきましょう!
マーガリン・ファットスプレッドの違いは?
マーガリンの売り場を見てみると、「ファットスプレッド」と記載されているものを見たことはありませんか?
ファットスプレッドとは、日本農林規格(JAS)が規定する「マーガリン類」に分類されるスプレッド(塗り物)です。※fat spread(翻訳すると「脂肪の広がり」という恐ろしい言葉に(笑))
マーガリンもファットスプレッドも、味・匂いに大きな違いはありませんが、ファットスプレッドのほうがマーガリンよりもやわらかく、パンにスムーズに塗ることができます。また、ファットスプレッドは風味原料を加えることが許されているため種類も多く、一般家庭でもよく使われています。
では、マーガリンとファットスプレッドの2つの違いは何かというと、油脂を含む割合の差です。
マーガリン | ファットスプレッド | |
油脂含有率 | 80%以上 | 80%未満 |
乳脂肪分 | 40%未満 | 40%未満かつ油脂中50%未満 |
水分 | 17%以下 | – |
油脂含有率及び水分の合計量 | – | 85%以上 |
※定義を詳しく知りたい方は、こちらのPDFをご覧あそばせ→マーガリン類の日本農林規格(農林水産省)
ちなみに、前述の通りファットスプレッドはマーガリンよりも油分やカロリーが低めで、有名なファットスプレッドが雪印メグミルクさんのネオソフトです。(ネオソフトハーフやネオソフトキャノーラハーフなど色々な種類のファットスプレッドもあります)
・・・ふと疑問に思ったんですが、この『ソフト』とはどういう意味なんでしょうか?ちょっと調べてみましたよ!
マーガリンのソフトとハードってどういう意味?
マーガリンの原料となる油を配合する比率でタイプがわかれるようです。
ソフトタイプ | 液体の油 |
ハードタイプ | 固体の油 |
ソフトタイプは、コーンサラダ油などの液体の油を主に使っていますが、ハードタイプは、硬化油という常温では固体の油の配合率を多くしています。
ここまでバター・マーガリン・ファットスプレッドのことをご紹介してきましたが、書いてる本人もこんがらがってきたので、最後に今回の内容をまとめて終わりにしたいと思います(;^ω^)
今回のまとめ
バター・マーガリン・ファットスプレッドの大ざっぱな違い
- バターとマーガリンは『原料』と『規格』が違う
- マーガリンとファットスプレッドは『規格』が違う
バター | マーガリン | |
原料 | 生乳の乳脂肪 | 動・植物性油脂 |
乳脂肪分 | 80%以上 | 40%未満 |
水分 | 共に17%以下 | |
油脂含有率 | – | 80%以上 |
使い方 | 料理・お菓子向き | トースト・サンドイッチ向き |
バター・マーガリン・ファットスプレッドのカロリー
大さじ1(12g)当たりのカロリーは76~92kcalの間
※栄養価はリノール酸とビタミンD以外大きな差はなし。
マーガリン・ファットスプレッドの違い
マーガリン | ファットスプレッド | |
油脂含有率 | 80%以上 | 80%未満 |
乳脂肪分 | 40%未満 | 40%未満かつ油脂中50%未満 |
水分 | 17%以下 | – |
油脂含有率及び水分の合計量 | – | 85%以上 |
バター・マーガリン・ファットスプレッドの違い、いかがだったでしょうか?
最後にどれが体に良いのかも書こうと思ったのですが、あんまり長くなるので次回にご紹介しようと思います!
もしかしたらコペンが手作りしたバターが、このブログで紹介されるかもしれません。添加物なしの手作りバターが気になるあなたは、気長に期待してください(*´ω`*)
ここまでご覧いただき、ありがとうございました~♪
大好きな豆腐が体に悪いと聞いてショックです!

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