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ずいき(芋がら)とは?生と干しずいきの栄養に違いはある?
上の写真は芋がらです。これ食べれるの!?と、一瞬そう思いませんでしたか?
私もこの芋がらを見たときは「なんの枝?」って思っちゃいました^^;
夫に至っては、恐る恐る「・・・これ食べるの?」と聞いてきましたよ・・・。
乾物でもあまり見たことない「芋がら」はずいきを乾燥させたものです。
そもそも「ずいきってなに?」と不思議に思いますよね。
そこで今回は、
・ずいき(芋がら)ってなに?
・生のずいきと干したずいきに栄養価の違いはある?
・ずいきにはどんな効能があるの?体にいい?
この3点について調べたことをご紹介します。
あまり食べないずいきと乾物の芋がら。この機会に栄養を知って食べちゃいましょう!
ずいき(芋がら)ってなに?
ずいきとは、里芋の一品種の葉柄(ようへい)を食用にしたものです。
夏の野菜で旬は初夏から夏にかけて出回ります。
続けて、芋がらとはこのずいき(里芋の茎)を乾燥させたもののことを呼びます。
芋がら(皮をむいて乾燥させたずいき)は戻して使う食べ方が一般的で、保存食としても活用できます。
手間暇かかる工程から、今では希少品となっている芋がら。
画像の芋がらはそごうの富澤商店さんで、税抜き520円(50g)で購入しました。
通販サイトでは常時取扱いがありますが、実店舗では時期がくるとなくなるのも早いとか^^;
ずいきには赤・白・青の3種類がある!
赤ずいき
ずいきは主に『赤ずいき』のことを指し、石川の「加賀野菜」として認定されています。
軟白ずいき
白は奈良の「大和野菜」として認定されている『軟白ずいき』です。
えぐみが少なく高級食材として使われます。
青ずいき
ハスイモの茎のことで、高知県や福岡県が産地です。
高級食材としても使われるとは驚きですね!軟白ずいきを食べてみたいです^^
では、このずいきにはどういう栄養があるのか?続けてご紹介します!
生のずいきと干したずいきの栄養価に違いはある?
さっそく生のずいきと干したずいきの栄養価を比較してました。
※七訂日本食品標準成分表をもとにした可食部100g当たりの量です。
※生ずいきと干しずいきは茹でた栄養価を記載してます。
生ずいき | 干しずいき | |
エネルギー | 12kcal | 13kcal |
水分 | 96.1g | 95.5g |
カリウム | 76mg | 160mg |
カルシウム | 95mg | 130mg |
マンガン | 1.69mg | 2.35mg |
ビタミンA | 110mcg | 0mcg |
ビタミンK | 14mcg | 3mcg |
食物繊維 | 2.1g | 3.1g |
たんぱく質は非常に微量で、他のミネラルも微量ながらも複数含まれています。
ずいきは干すとビタミンは減るが、ミネラルが増える!
生のずいきと干したものを比較すると、ビタミンは減少するものが多いです。
ビタミンは減りますが、かわりにミネラルや食物繊維が増えます。
干したずいき(芋がら)を食べるときは、ビタミンを補うためにも人参や豆類と組み合わせると栄養のバランスが整いますよ^^
生のずいきを茹でて食べる場合は、煮汁ごと食べれるお味噌汁がおすすめです。
カロリーが低くヘルシーという点でも注目されるずいき。
最後に、ずいきにはどんな効能があるのか?栄養から調べてみました!
ずいきはどんな効能があるの?体にいい?
栄養成分で含有量が多いのがマンガンです。
マンガンの成人女性の1日の推奨量または目安量は3.5mg。
干したずいきであれば、かなりのマンガンを摂取できることになります。
ではマンガンは体にどんな効果があるのでしょうか?確認してみましょう^^
マンガンが骨や歯の健康を保つ!
糖質や脂質やたんぱく質の代謝を行う際に重要な役割を果たします。
子供の成長期には不可欠な成分で、骨の石灰化に必要なミネラルです。
また性ホルモンを合成するのにも欠かせないミネラルです。
マンガンが不足すると?
疲れやすい・めまいが起こる・骨がもろくなる、などがあります。
他にも
高血圧の予防や改善
疲労回復
骨粗しょう症の予防
腸内環境の改善
などの効果が期待されます。
生のずいきの場合はビタミンKが多く含まれています。
ビタミンKは血液凝固作用を助けて骨を保護する!
ビタミンKは出血時の血液凝固効果と、骨の形成に役立つ2つの働きがあります。
その他にも骨粗しょう症の治療にも効果が確認されています。
そして、後期妊娠の女性にはビタミンKを積極的に摂取するようすすめられます。
それは出生直後の赤ちゃんに起こる『新生児K欠乏症出血症』を防ぐためです。
『新生児K欠乏症出血症』とは?
新生児から乳幼児の場合、腸内でビタミンKを補充することができないため、
ビタミンKが欠乏することにより腸出血や脳出血などが発生する症状です。
ずいきを茹でて食べるのがおすすめですよ♪
アントシアニンが眼精疲労を回復する!
赤ずいきにはポリフェノールの一種、アントシアニンが含まれています。
アントシアニンは抗酸化力が強く、眼精疲労や近視予防に効果が期待されています。
他にも活性酸素を抑える働きから、動脈硬化や血栓を防ぐほか、肝機能障害の改善やがん予防にも効果が期待されている成分です。
ずいきは古い血を流す効果が期待される伝統保存食です。
芋がらはパッと見、どうやって食べればいいだろう・・・と敬遠しがちですが、乾物も処理になれれば美味しく食べることが出来ます。
ぜひ自分のお好みの味で、美味しく食べてみてください^^
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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2016年 12月 17日
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