お鍋に欠かせない葉物の春菊、あなたは好きですか?
私は冬の鍋でしおしおになった春菊と、少し硬めのマロニーをポン酢にひたして食べるのが大好きです!胡麻和えも美味しいですよね!
子供のころは春菊を「変な味~」と言いながらパクパク食べてましたが、大人になってからはこの苦味が微妙~にクセになってます(´ω`*)
さて、そんな春菊ですが、実は女性に嬉しい美肌効果があって、ほうれん草よりβカロテン含有量があるって知ってましたか?
知らないなら損してますよ!せっかく冬の野菜を食べるなら、効果的に食べましょう!
ということで今回は、春菊の栄養と効能、独特の香りについてご紹介します^^
春菊の栄養!生と茹ではどっちが栄養価が高い?
さっそく、春菊の栄養価を生食と茹でた場合で比較してみましたが・・・
どちらも甲乙つけがたい結果になりました。
下の栄養価の表をご覧ください。
※七訂日本食品標準成分表をもとにした、可食部100g当たりの栄養素の量
春菊(生) | 春菊(ゆで) | |
カロリー | 22kcal | 27kcal |
カリウム (2000mg) | 460mg | 270mg |
カルシウム(650mg) | 120mg | 120mg |
マグネシウム(290mg) | 26mg | 24mg |
鉄(11mg) | 1.7mg | 1.2mg |
ビタミンA (700㎍) | 4500㎍ | 5300㎍ |
ビタミンB¹ (1.1mg) | 0.10mg | 0.05mg |
ビタミンB² (1.2mg) | 0.16mg | 0.08mg |
ビタミンC (100mg) | 19mg | 5mg |
ビタミンE (6.5mg) | 1.7mg | 2.0mg |
ビタミンK(65㎍) | 250㎍ | 460㎍ |
葉酸 (240㎍) | 190㎍ | 100㎍ |
食物繊維 (17g) | 3.2g | 3.7g |
※栄養の隣の()内は成人女性の1日の推奨量または目安量
- 生食だとカリウム・鉄・ビタミンC・ビタミンB¹やB²、葉酸を損なわない
- 茹でるとビタミンA・ビタミンE・ビタミンK・食物繊維が増加する
これは、得たい栄養によって調理の仕方を変えるほうがよさそうですね(´ω`*)
春菊はサラダにするならビタミンCをプラスして!
春菊を生食でサラダにするなら、ビタミンCが豊富なグレープフルーツなどをプラスしましょう!
ビタミンCを追加することで、ビタミンEや抗酸化力をアップさせてくれます。
クルミと甘めの味噌で和えるのもGOOD!肌荒れ防止の効果が期待できますよ^^
では続けて、春菊にはどんな効能があるのか?ご紹介します!
春菊の効能!βカロテンはほうれん草以上でお肌にイイ!
先ほどご紹介した栄養の中で、飛びぬけて栄養価が高かったのがビタミンA(βカロテン)でしたね。
βカロテン
抵抗力をつけて風邪などを予防する大事な栄養素です。
緑黄色野菜の中ではほうれん草や小松菜よりも含有量が豊富です。そして抗酸化作用を持つβカロテンは、体内でビタミンAに変わります。
ビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保つ働きをします。
口や鼻、のどの粘膜を守り、髪や爪、皮膚の乾燥にも関係するビタミンです。
他の効能として
- カリウムがナトリウムの排出を促進して、血圧上昇を抑える
- カルシウムは骨を作る大事なミネラル。骨粗しょう症を予防する
- ビタミンA(βカロテン)は抗酸化作用を発揮して、がんを予防する
- ビタミンB¹・B²が脂肪・炭水化物・タンパク質の代謝促進させる
- ビタミンEは血液をサラサラにして、若さを保つ
- ビタミンKは出血時の血液凝固効果と骨の形成に役立つ
- 食物繊維は腸内の掃除係!老廃物を体外へ排出する
など、春菊には様々な効果が期待できます。
ちなみに薬膳では春菊の性質は辛・甘/涼性の性質を持ち、帰経は心・脾・胃経です。
中医学の春菊の効能
- 胃腸を丈夫にする
- 肺の粘膜を潤して、痰を切る
- イライラを解消して精神を落ち着かせる
- 便秘を解消し、尿の出を良くする
これらの効果が期待できますが、下痢傾向にある人は摂取は控えましょう。
以上が春菊の栄養と効能になります。
さすが緑黄色野菜なだけあって、春菊そのものの栄養価や効能がたくさんありますね。
しかし「栄養あるのはわかるけど、あの香りが苦手」という方は多いのではないでしょうか?でもあの独特の香りにも、実はちゃんとした効果があるのです!
続けて、春菊の独特の香りについてご紹介します。
春菊の独特の香りが食欲不振を改善する!
春菊って、香りが強いですよね。
セロリと同じで、食べる前から存在をアピールする野菜ではありますが、あの独特の香りこそが食欲を増進させ、胃もたれを解消する働きがあるのです。
香り成分はこちらの2つ
- α-ピネン
- ペリルアルデヒド
α-ピネン
松脂(松の天然樹脂)や松精油(松の木のチップ)が主成分です。
森の中に入ったときと同じようなリラックス効果があり、免疫機能の向上が期待される成分でもあります。入浴剤や香料などにも使われてますよ^^
ペリルアルデヒド
シソに含まれる有機化合物です。
なんと、シソの精油の50%がこのペリルアルデヒドなんです!防腐作用があり、食中毒防止や胃液の分泌を促進させます。
食欲不振なんて吹っ飛ばせ~♪
春菊の香りを活かして栄養価をパワーアップ!
春菊の香りを活かすなら、油やたんぱく質と一緒に摂取しましょう!!
春菊は油やたんぱく質と一緒に摂取すると栄養価がパワーアップするため、食欲増進のゴマ油を使ったり、豚しゃぶにすると栄養効果が高くなります!
α-ピネンとペリルアルデヒドの成分が作用して食欲を増進させ、さらに油やたんぱく質で栄養価を上げる。まさに良いとこどりですね(*^▽^*)
「食欲が何となくわかないな~」と言うときは、春菊を炒めてみてください!
では最後に、今回の内容をまとめて終わりにしたいと思います。
春菊のまとめ
春菊の栄養価は
生でも茹でても甲乙つけがたいほど栄養価は豊富!
- 生食だとカリウム・鉄・ビタミンC・ビタミンB¹やB²、葉酸を損なわない
- 茹でるとビタミンA・ビタミンE・ビタミンK・食物繊維が増加する
生食でサラダにする場合はビタミンCを追加すると、ビタミンEや抗酸化力をアップさせてくれる!
春菊の効能は
ビタミンAによる美肌効果が期待できる!
中医学の春菊の効能
- 胃腸を丈夫にする
- 肺の粘膜を潤して、痰を切る
- イライラを解消して精神を落ち着かせる
- 便秘を解消し、尿の出を良くする
春菊の独特の香りは
- α-ピネン
- ペリルアルデヒド
この2つが食欲を増進させ、胃もたれを解消する働きがある!!
春菊の香りを活かすなら、油やたんぱく質と一緒に炒めて!食欲がわいてきますよ(*^▽^*)
春菊の旬は11月から3月です。
お鍋にサラダに和え物といろいろな料理に使えて、さらに冬の代表野菜と言われるほど栄養価は豊富なので、これは使わないと損ですよね。
冬はどうしても根菜類に偏ってしまいがちなので、緑黄色野菜の春菊を取り入れてバランスが良いメニューにしましょう(´ω`*)
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
健康に良い野菜を食べよう!美味しい野菜の栄養と効能・効果
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