あなたは、大葉の別名「紫蘇(シソ)」の由来を知っていますか?
一説によると、古く中国でカニを食べて食中毒を起こしていた若者に医師が紫の薬草(大葉)を煎じて飲ませたところ、若者がみるみる回復した、という中国の故事から来ていると言われています。
紫色をした葉には蘇り効果がある=紫蘇という名になった
薬味やドレッシングとして使いやすい大葉を、食べ過ぎた場合はどうなるのか?よく大葉を使うあなたはチェックしてみてくださいね(´ω`*)
大葉は食べ過ぎるとどうなるの?
先に答えをお伝えすると、
大葉を食べ過ぎて重篤になった症例は今のところありません。(2017年6月時点)
食べるより触ることで、手がかぶれた事例はあった!
調べてみたところ、大葉栽培農家の方が大葉の育成・収穫でシソを頻繁に触ってしまうことで手がかぶれた、という事例はありましたが、これはあくまで職業的な症状(アレルギー性接触皮膚炎)であって、一般の方が一袋10枚入りの大葉を触る程度では問題ありません。
むしろ、大葉の栄養は体内で貯めておくことができないので、毎日継続して食べるほうが重要だと言えます!(※妊婦中・授乳中の方の食事摂取以外での安全性は確認されていないので、過剰な摂取は控えましょう。)
毎日の継続摂取が重要!
実際に大葉は
- 野菜トップクラスのカロテン含有量(免疫力アップなど多くの働きがある)
- α-リノレン酸(抗アレルギー効果)
そのほかビタミンCやビタミンB群、鉄分、カルシウムなど、まさに『栄養の宝庫』と言えるほど豊富な栄養素が含まれています。
毎日たくさん大葉を食べたほうが体にいいのでは?と思われるかもしれませんが、コペンが言うように気になるのが1日の摂取量です。
いったいどれぐらいの量(枚数)なんでしょうか?続けてご紹介します!
大葉の1日の摂取量はどれぐらい?
大葉の摂取量について調べてみると、見事に示される値がバラバラでした(;・∀・)
- 1日に2~3枚が適量
- 1日に10枚食べると花粉症に効果がある
- 1日に20枚~30枚が理想
こんな風に、かなーり情報が入り乱れており「どれが正しいの!?」と混乱しました。
大葉を食べるあなたの目的は?
- 日常的な健康を期待するなら、1日に2~3枚が適量
- 花粉症の抑制に期待するなら、1日に10枚食べる*¹
- 血糖値の上昇を抑えるロズマリン酸に期待するなら、1日に20枚~30枚*²
- 大葉のα-リノレン酸に期待するなら、シソ油がエゴマ油が効率的!*³
- 大葉のビタミンA(βカロテン)に期待するなら、1日に12~18枚*⁴
- 大葉のビタミンKに期待するなら、1日に44枚*⁵
*1 | 2015/5/24ほんまでっかTVで大葉を1日に10枚食べると、花粉症に効果があるという放送がありました。 |
*2 | 2005/5/1の発掘あるある大事典Ⅱ『身近な食材シリーズ「シソ」』の中で、日本臨床検査専門学院学院長医学博士 田中聖英 先生の発言 |
*3 | 大葉100gのα-リノレン酸(1日の理想摂取量は4g)含有量は10mg。 |
*4 | ビタミンAの1日推奨量から換算(男性850~900㎍で大葉16~18枚、女性650~700㎍で大葉12~14枚) |
*5 | ビタミンKの1日推奨量から換算(男女とも150㎍で大葉44枚) |
※*4*5は大葉1枚を0.5gと計算した場合の枚数
α-リノレン酸はオメガ3の必須脂肪酸!
α-リノレン酸とは、体内で生成出来ないオメガ3などの必須脂肪酸のことで、血流改善や動脈硬化の予防、抗アレルギーの作用もあると注目されています。
大葉一枚当たりの重さは約0.5gなので、もし1日に20~30枚の大葉を食べようと思ったら、20枚だと10g、30枚だと15gが1日の摂取量となります。
紫蘇ジュースは作り方によってお酢も入れるので、シソの栄養だけでなくクエン酸もたっぷり。夏場で食欲がないときや、疲れているときもグイグイ飲んで栄養補給することができます。
我が家の紫蘇(大葉)もモリモリ育ってるので、そろそろ青紫蘇ジュースを作ろうかと計画中です!
もちろん紫蘇ジュース以外にも
- 大葉&ひき肉の豆腐ハンバーグ
- 大葉&梅肉のささみカツ
- 大葉&豚バラのキュウリ1本揚げ(キュウリ揚げちゃいます)
- 大葉&玉ねぎドレッシング(これホント美味しかったので紹介します!)
- 大葉の醤油漬け
などなど、レシピは無限大!
特にドレッシングにすると量が食べれるので「お得&かなり使い勝手は良い」ですよ(´ω`*)
さて、普段使いの食材でもある大葉ですが、実は大葉を食べるのを見合わせたほうがいい人もいます。続けてご紹介しますね!
大葉を食べるのを避けたほうがいい人は?
栄養価が高く体にも良い大葉ですが、熱っぽい症状がある人は摂取をおすすめできません。
熱っぽい症状がある人は大葉は避けて!
熱っぽい症状がある人が大葉をたくさん食べると、
- 発汗作用が促進されて体が潤い不足になる
- のぼせやほてり
- 寝汗が出る
などの症状の恐れがあるので、熱っぽい症状があるとき大葉の摂取は控えましょう。
中医学では大葉は滋養強壮のために使われる「中薬」に分類され、発汗・発散を促し、冷え性を改善する働きがある『温』という作用があり、体を温める野菜とされています。
大葉は『温熱性』の野菜
食材には『温熱性』『寒涼性』、そして偏りがない『平性』のいずれかの性質を持ち、大葉は『温熱性』で温める作用が比較的穏やかな『温』の性質があります。(強いものは『熱』)
『温』の作用を持つ食材は
- 風邪の初期症状を追い払う
- 体の気の巡りをよくして消化機能を改善する
- 体にたまった湿気を発散させる作用がある
などがありますが、体の内側に熱が溜まっている状態で大葉を摂取すると、余計な熱を溜めてしまう原因にもなります。
ここまでが大葉の食べ過ぎと1日の摂取量、避けたほうがいい人のご紹介になります(´ω`*)
それでは最後に、今回の内容をまとめて終わりにしたいと思います!
今回のまとめ
大葉の食べ過ぎはどうなるの?
大葉を食べ過ぎて重篤になった症例は今のところありません。(2017年6月時点)
他には頻繁に大葉に触っていたこと(職業的に)で手がかぶれた事例はありましたが、一般的に重篤な症例はありませんでした。(※妊婦中・授乳中の方の食事摂取以外での安全性は確認されていないので、過剰な摂取は控えましょう。)
それ以外は毎日の継続摂取が重要なほど、大葉の栄養は豊富と言えます。
大葉の1日の摂取量はどれぐらい?
- 日常的な健康を期待するなら、1日に2~3枚が適量
- 花粉症の抑制に期待するなら、1日に10枚食べる
- 血糖値の上昇を抑えるロズマリン酸に期待するなら、1日に20枚~30枚
- 大葉のα-リノレン酸に期待するなら、シソ油がエゴマ油が効率的!
- 大葉のビタミンA(βカロテン)に期待するなら、1日に12~18枚
- 大葉のビタミンKに期待するなら、1日に44枚
1日に20枚以上食べるのが難しい場合は、紫蘇ジュースやドレッシングでの摂取がおすすめ!
大葉を食べるのを避けたほうがいい人は?
熱っぽい症状がある人は摂取をおすすめできません。
熱っぽい症状がある人が大葉をたくさん食べると、
- 発汗作用が促進されて体が潤い不足になる
- のぼせやほてり
- 寝汗が出る
などの症状の恐れがあるので、熱っぽい症状があるとき大葉の摂取は控えましょう。
以上が大葉の食べ過ぎ、1日の摂取量、食べるのを避けたほうがいい人のご紹介になります!お疲れ様でした(*^▽^*)
今回は何気によく使う大葉のことが気になって調べてみましたが、調べれば調べるほど「大葉って優秀な食材なんだな~」と気づくことが多かったです。薬味はもちろん、もっと普段使いにチャレンジしたいと思う今日この頃でした。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました~!
赤紫蘇と青紫蘇の違いは知ってますか?
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