生はちみつと市販のはちみつって、値段が全然違いますよね。
スーパーでよく見るはちみつは手ごろなお値段。一方、蜂蜜専門店や成城石井などでは一瓶が500gもないのに千円以上・・・この違いはなんなのでしょうか?
ということで、今回は『はちみつ』が主役!
生はちみつとはちみつの違いを徹底調査しました!
市販のはちみつをよく食べるあなた、ひょっとしたらそのはちみつ・・・実はあんまり効果がないかもしれませんよ(;´・ω・)
どういうことなのか?さっそく『生はちみつとはちみつの違い』から見てみましょう!レッツハニー(´ω`*)/
生はちみつとはちみつの違いは?
まず、生はちみつとはちみつは、ズバリこの2つが大きな違いとなります。
- 加熱処理の有無
- 含まれる成分
ちょっと長いですが、一つずつ詳しくご紹介しますね(*’▽’)
その前に、「そもそもはちみつはどうやって作られてるの?」というあなたはこちらをチェック!
蜜ができるまでの工程がイラストで記載されてるので、分かりやすいですよ!
はちみつの加熱処理の有無
まず、生はちみつとはちみつは、加熱処理の有無で違いが別れます。
- 市販の『はちみつ』の多くは加熱処理をされたもの
- 『生はちみつ』は加熱処理なし*
*厳密に言えば、はちみつは蜂が巣の中で35度ほどの温度を保ちながら作られています。これは蜂の幼虫が成長するのに適した温度であり、また蜂がはちみつを食べやすい軟らかさになる温度でもあります。
余談ですが、生はちみつの不純物を取り除く工程(ろ過作業)はすっごく手間がかかるみたいです。お値段にも納得(;・∀・)
はちみつを加熱処理する理由!
- ハチの子など不純物が入るため、加熱殺菌する必要がある
- 蜜の完熟をまたず早搾りをして生産効率を高めるため
- 水分が多く糖度が低い蜜に熱を加えて濃縮するため
※完熟とは、巣の中で熟成・濃縮したはちみつのことを言います。
生産効率を高めるため・・・はちみつを安く購入できるのは、それなりの理由があるということですね。
「じゃあ、加熱の必要がない生はちみつをもっと流通させればいいのでは?」
と思ったんですが、農林水産省の資料を見てみると、国産はちみつの流通の少なさを目の当たりにしました。日本のはちみつ、めっちゃ貴重です・・・。
【国産はちみつの流通量】 | |
国内流通量:約41千トン | |
輸入 | 約38千トン |
国産 | 約2.8千トン |
※養蜂をめぐる情勢(H27年)PDF参照
※(輸入割合:中国75%、アルゼンチン8%、カナダ7%、ハンガリー3%など)
はちみつに含まれる成分の違い
続いて成分の違いですが、生はちみつと普通のはちみつ、どちらに栄養が期待できるかと言えば『生はちみつ』です。
- 加熱された『はちみつ』は栄養素が損なわれる
- 加熱しない『生はちみつ』は栄養素が生きたまま
実は、はちみつのビタミンや酵素は熱に弱く、熱処理を加えると本来の栄養素は損なわれます。この熱処理の温度の定義は様々(35度~65度以上でほぼ壊滅)ですが、温めることで栄養素が損なわれるのは事実のようです(;´・ω・)
もともとはちみつには、カルシウムや鉄などのミネラルやアミノ酸、酵素、ポリフェノール、有機酸、乳酸菌など豊富な栄養素が含まれています。しかし、ビタミンや酵素は熱に弱く、一般的に工場で行われている加熱処理で壊れてしまうのです。
一方、加熱しない生はちみつはビタミンやミネラル、酵素が生きたまま含まれています。
そのため、生はちみつは普通のはちみつよりも栄養価が高く、含まれている成分にも違いがあるのです。
なので、市販の輸入されている加熱処理済みのはちみつは、ほぼ栄養や効能が期待できないという恐ろしい事実にぶち当たります。(記事の冒頭で効果がないかもと言ったのはこのため)
砂糖の代用で使うのはアリですが、栄養や効能を期待するならきちんとしたはちみつを選びましょう。
このはちみつは神戸元町にある【杉養蜂園】で購入したものですが、店員さんに加熱処理の有無を聞いてみると、外国産でも加熱されていないはちみつなんだそうです。(2回確認しました)
お値段は2つ合わせて3210円。(菜の花・クローバー蜜500gとアカシア蜜200g)
ではどうやって、成分が期待できる『はちみつ』を見分ければいいのか?それにはちょっとした見分け方があるんです!
はちみつの具体的な見分け方
選ぶなら本物のはちみつを選びたいですよね。そこで、良いはちみつの見分け方をご紹介します。
- 搾りたてで水分が多くサラッとしているもの
- 透明度が低く、濁っているもの(花粉などが入ってるため)
- 独特な花の香りがする(ホントに香りが違います)
- 泡立ちがないもの
- ある程度値段が高いもの
- 低温になると結晶化するもの*
*はちみつに含まれるブドウ糖や果糖は低温になると白く固まります。水あめや砂糖が多く含まれているはちみつは結晶化しづらいと言われます。(はちみつの種類にもよる)
スーパーや百貨店、通販などで販売されているものは試食ができない場合が多いので、見分けるのが難しいかもしれませんが、そんなときは下記を参考にしてみてください(´ω`*)
- 成分表示に砂糖や水あめなどの人工甘味料が記載されてる
- ドロドロしているもの(水あめが混ざっている可能性あり)
- 色が濃い*・香りが焦げ臭い(加熱処理による変化)
- 花の香りがしない(加熱で独特の花の香りが消える)
- 泡立ちが目立つもの(水分が多いと発酵して泡立つ)
- 数百円程度の安価なもの(大量生産で値段を安くできる)
*はちみつの色の濃さは、蜜の種類にもよります。(そばの実や樹液のはちみつは色が濃く、黒糖蜜のような色をしてます)
はちみつの値段は品質のバロメーター!
本来はちみつは貴重で高価な食品です。それはなぜかと言うと、
ミツバチが作るはちみつは、一生のうちでわずかティースプーン1杯だけだから。
その生産量を考えたら、そんなにホイホイと簡単に採れるものではないということ、国産品や生はちみつと言われるものがいかに貴重であるかが分かりますね(;・∀・)
本当に、値段が高いのにもうなずけます。
豆知識:はちみつの決まりごと
これはちょっとした豆知識ですが、実ははちみつにも『はちみつ類の表示に関する公正競争規約』が定められていて、容器のラベルや原材料に記載されている文字で違いが分かるものもあります。
はちみつには
- はちみつ
- 精製はちみつ
- 加糖はちみつ
- 巣はちみつ
- 巣はちみつ入りはちみつ
などのように様々な種類があり、公正競争規約による区分けがきちんとされています。
また、
- 生はちみつ
- 天然はちみつ
- ナチュラルはちみつ
などのように、「生」「天然」「ピュア」「ナチュラル」「完熟」と同様の意味の言葉を表示する際は、「純粋」または「Pure」のどちらかの文言に統一しなければならないそうです。
純粋はちみつのワナ?
精製はちみつを使用したものや添加物を含むものは「純粋はちみつ」「Pureはちみつ」などと表記してはいけない決まりはあるのですが、例えば加熱処理をしたはちみつを「純粋はちみつ」と表記することには問題がありません。
せっかく栄養価の高い生はちみつを選んで買おうとしても、加熱処理されたものや、安く大量に輸入されたはちみつを間違って選んでしまう可能性もあるのが現状と言えるのです。
ここまでが違いと具体的な見分け方になります。では最後に、今回の内容をまとめて終わりにしたいと思います!
はちみつのまとめ
生はちみつとはちみつの2つの違いは、『加熱処理の有無』と『含まれる成分』
はちみつの加熱処理の有無
- 市販の『はちみつ』の多くは加熱処理をされたもの
- 『生はちみつ』は加熱処理なし*
はちみつに含まれる成分の違い
- 加熱された『はちみつ』は栄養素が損なわれる
- 加熱しない『生はちみつ』は栄養素が生きたまま
良いはちみつの具体的な見分け方
- 搾りたてで水分が多くサラッとしているもの
- 透明度が低く、濁っているもの
- 独特な花の香りがするもの
- 泡立ちがないもの
- ある程度値段が高いもの
- 低温になると結晶化するもの
生はちみとはちみつの違いと見分け方、いかがでしたでしょうか。
今回たくさんの養蜂場さんのホームページを見て、「はちみつを採ることっていうのはすっごく大変なことなんだな」ということと同時に、「はちみつのことを何も知らなかった自分」にちょっと恥ずかしい思いをしました(^^;)
スーパーで販売されている加熱されたはちみつだって決して安い訳ではないのに、それすら「はちみつって高いよね」と思ってた無知な自分がいたからです。(完全に消費者目線ですよね。今じゃとてもそんなこと思えません)
「高い食品や本物が絶対にいい」という訳ではありませんし、かと言って「もっと安くしてよ」とか言うつもりもありません。ただ、頑張って食品を作られている生産者さんのことを思うと、適正な対価をお支払いしたいなという思いが、ここ最近は特に強くなってきました。
なので「安ければそれでいい」という作り手を無視した考え方は、そろそろ見直すべきじゃないかな~とひっそり思ってます(´ω`*)
ここまでご覧いただき、ありがとうございました~♪
玄米と雑穀米でお悩みのあなたはこちら!
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