四季の薬膳、まとめてみました。
季節ごとに影響がでる身体の五臓、そしてその五臓を補うために食べる季節の食べ物などをご紹介します。
誰しも好きな季節や苦手な季節がありますよね。私は花粉症がある春が苦手で、シャツ1枚で過ごせる秋が大好きです。
気持ちと同じで、自分の身体も調子が良い季節と、不調な季節があります。
身体がしんどいときは、早く季節が変わらないかな~と思ってしまいますが、その視点を少し変えてみましょう。身体が苦手な季節を克服するのです!!
以下に一年を通して季節の薬膳をまとめてあります。自分の苦手な季節のこと、その克服方法を知って楽しく過ごしてみませんか?
四季の薬膳まとめ
いままでご紹介してきた季節の薬膳をまとめました。
それぞれの季節が五臓にどう作用するのか、どんな食べ物が適しているのか。季節によって体調を崩してしまう方は参考までにご覧ください^^
春の薬膳
春は自然界に陽気が増加し、人の気の巡りを活発化させる季節。
ただし、気の流れが滞ってしまうと身体に不調が起こってしまいます。そこで、春に体調が崩れてしまうあなたは五臓の【肝】に注目しましょう。
梅雨の薬膳
梅雨は自然界や人に湿度が停滞しやすい季節。
少し肌寒いですが、目にも鮮やかな紫陽花が見れるのは、梅雨ならではです。この季節にむくみなどで悩むあなたは、五臓の【脾胃】に注目しましょう。
夏の薬膳
夏は一年のうちで最も体力を消耗する季節。
外気温が暑いので、身体を冷やそうと冷たいものを食べて内側からも冷やし過ぎてしまいます。毎年夏バテでなんとかしたいと悩むあなたは、五臓の【心】に注目しましょう。
秋の薬膳
秋は雨が少なく乾燥しやすい季節。
涼しくなって過ごしやすい秋は、体調を整える絶好の季節。しかしあることにも気を付けたい季節なのです。夏バテの名残で悩むあたなは、五臓の【肺】に注目しましょう。
【秋の薬膳】乾燥を防ぐことが大切!あることに気をつけて!
冬の薬膳
冬は陰が増加し、一年間の気候の変化で疲れが出やすい季節。
自然界の陽気が減少し、冬至を境に陰気がピークに達します。風邪を引きやすいのもこの季節なので、冷え性や体調不良に気を付けたいあなたは、五臓の【腎】に注目しましょう。
以上が薬膳のまとめになります!
では続けて、季節と上手に付き合うためにはどうすればいいのか?3つのコツについてご紹介します。
季節に戸惑う体と上手に付き合う3つのコツ!
薬膳アドバイザーの資格を習得してから思ったことは、
人は皆それぞれ違うんだなということです。
どういう意味かと言いますと
- みんなそれぞれ身体(体質)が違う
- 同じ食べ物でも人によって作用が違う
ということです。
皆それぞれ違うよ!!
当たり前のことのように思えて「うっかり忘れてた」なんてことはありませんか?
例えば、私が夏バテで身体を冷やそうと、キュウリを食べて元気になったからと言って、夫にキュウリをすすめても、必ずしも食べて元気になるわけではないんですよね。もしかしたら、夫の身体の中は水分が多い状態かもしれませんし。
じゃあ、その人に合わせたメニューを考えれば健康的だよねと思っても、人に合わせて食事を作るのは大変です。我が家は夫婦2人しかいませんが、体質に合わせた独自のメニューを作るのは、手間がかかって仕方ありません(;´Д`)
そこで自分なりに考えてみたのが、3つのコツです。
自分の体と上手に付き合う3つのコツ
- 自分の体質を知ること
- 身体を冷やさないこと
- 季節の品を食べること
すいません、特別なコツなどではなく、すごく基本的なことです(´ω`;)
基本的なことですが、忘れてしまいがちなことでもあります。
スマホを見れば美味しそうなグルメ情報、街に出れば行列ができるスイーツなど誘惑がいっぱいあって、「まあ今日ぐらいはいっか♪」と食べ過ぎてしまいます。
白砂糖をたくさん使ったスイーツは体を冷やし、激辛物や刺激物は胃腸を刺激するので食べ過ぎると体に熱がこもります。口から摂取する食べ物は、思いのほか私たちの身体に大きく作用するのです。
では3つのコツをどう活かせばいいか、それぞれについて説明しますね。
1:自分の体質を知ること
まずは自分の体質を知りましょう。
あなたは正気が充実している状態か?それともバランスに偏りがある体質なのか?
バランスに偏りがある場合は
- 気虚(気が不足し、臓腑あるいは全身の生理機能が衰退した状態)
- 血虚(血が不足し、全身の臓腑や組織に栄養と潤いが行き渡ってない状態)
- 陽虚(気虚が長引き、臓腑の働きの低下に寒の症状が加わった状態)
- 陰虚(体内で血・津液が不足し、身体に虚熱がある状態)
- 気滞(気の巡りが停滞した状態)
- 湿熱(水分代謝の低下により、痰飲が粘性になった状態)
- 瘀血(血の巡りが停滞した状態)
このいずれか、もしくは合わさった状態にあるかもしれません
一度、自分の体質を知るために体質チェックをしてみましょう。※チェックはネットでも簡単にできますが、可能であれば漢方店や薬局などで診断してもらうことをおすすめします。
2:身体を冷やさないこと
自分の体質がわかったら、次は身体を冷やさないようにしましょう。
『冷えは万病のもと』と言いますが、まさにその通りです。
手足の末端の冷えや、内臓の冷えは様々な病気を引き起こします。体温が1度下がると免疫力が下がるというのは有名な話ですよね。
過剰に冷たいものを摂るなとはいいません。夏は身体の熱を冷ますことも重要ですから。ただ、秋から冬にかけては温熱性の食べ物を摂り、冷えてしまいがちな身体を意識的に温めてあげましょう。
3:季節の品を食べること
「今が旬だよ!!」八百屋や魚屋に行くと、いつもこんな声を聞きます。
その季節に収穫できるものが、その季節に最も適した食べ物です。
暑い地域は身体を冷ますもの、寒い地域は身体を温めるもの。
身土不二(住んでいる土地のものを食べるのがよいとする考え方)をもとに、旬の食材や新鮮なものを取り入れるようにしましょう。
以上3つのコツをもとに、食卓に並ぶいろいろなメニューがある中で、自分の体質を考えながら食べ物を取捨選択できるようになれば、季節に身体が戸惑うことなく上手に付き合っていける身体になるのではないでしょうか^^
四季の薬膳のまとめ、いかがでしたでしょうか。
薬膳と言うと「生薬とか使っててお堅いイメージ」を持たれてしまいますが、実はスーパーである大根や椎茸で作る料理も立派な薬膳料理です。
食べる人の体質や症状などに合わせたオーダーメイドの食事
と言い換えれば、逆にかっこよく響きますよね。
でもこれって、特別なことじゃないんです。
カゼを引いたときや、食欲がないときなど、食べ物を食べやすいように工夫してますよね。それと一緒のことではないかなと思うのです。
身体の具合が悪くなりそうなときは、基本にもどってみる。これはとっても大事なことですよ。
あなたの身体が不調であれば、一度基本に戻って食べ物をみなおしてみてくださいね。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました^^
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