
あなたは春に対してどんなイメージがありますか?
命が芽吹く季節。新しい環境と出会い。そして花粉症・・・(涙)
春は『何か新しいことが始まりそうなイメージ』があって、ワクワクしますよね。
天気も良く清々しい日は美味しいものを求めて散歩に行きたくなります^^
今回は私が勉強している薬膳の勉強から季節の【春】について
- 中医学の観点からみた春とは
- 春に起こりやすい身体の症状
- 春におすすめの食べ物や飲み物
以上3つのことをご紹介します。
寒い冬が終わって何かと体調が崩れやすくなる春の季節。
体調不良を未然に防いで、楽しい春を過ごしましょう!
中医学の観点からみた春とは
中医学では、春は『陽気』が増加する季節とされています。
『陽気』とは陰陽の『陽の気』のことです。
陰陽とはなんでしょうか?少しお話させていただきますね。
 世の中に存在するすべては【陰】と【陽】から成り立つ!
 世の中に存在するすべては【陰】と【陽】から成り立つ!
古代の中国哲学に陰陽学説というものがあります。
【陰陽】とは世の中に存在するすべては【陰】と【陽】という
 対立しながらも互いに影響し合う2つの要素から成り立っている
これは薬膳を勉強していく上でとても重要な考え方なんです!
表で分かりやすく例えてみると
| 陽 | 上 | 男 | 外 | 昼 | 夏 | 熱 | 
| 陰 | 下 | 女 | 内 | 夜 | 冬 | 寒 | 
こんな感じです。
優劣はなく、相手なしには存在できずに依存し合っています。
【春】という季節は「春分」を境に日照時間が伸びてゆき、動物が冬眠から目覚め、草木に新たな命が芽吹いて気温が上がってゆきます。人も自然の一部なので同様に陽気が増加します。

冬から春へと『陽気』が増えているのです。
こうして陰陽の増減を繰り返しながら季節は巡っています。
中医学でいう【春】とは『陽気』が増える季節です。
では陽気は私たち人の身体にはどのような影響をもたらすのでしょうか?
春に起こりやすい身体の症状
陽気は私たち人の身体の気の巡りを活発化させます。
ただし、この気の流れが滞ってしまうと身体に不調が起こります。
その影響を受けやすいのが五臓の肝、【肝臓】なんです。
 春は肝臓と風邪(ふうじゃ)に注意!
 春は肝臓と風邪(ふうじゃ)に注意!
春の季節は臓腑の肝臓と関係が深く、肝の経絡にトラブルが起きます。
また風の邪気によるトラブルで身体に様々な症状が起こります。
 肝の経絡(胆・筋・目・爪・感情の怒)にトラブルが起こりやすい
 肝の経絡(胆・筋・目・爪・感情の怒)にトラブルが起こりやすい
経絡とは気血を運ぶ通り道のことを言います。
肝臓は気の巡りを管理(疎泄作用)し、血を貯蔵して全身の血量を管理する臓腑です。
 風邪(ふうじゃ)により上半身にトラブルが起こりやすい
 風邪(ふうじゃ)により上半身にトラブルが起こりやすい
ふうじゃとは六淫りくいん(風・寒・暑・湿・燥・火(熱))の内の1つです。
身体のわずかなすきまから侵入し、身体の表面を覆います。
病状の進展が早く、変化しやすいので他の邪気を引き連れて侵入してきます。
 身体に起こる具体的な症状はこれ!
 身体に起こる具体的な症状はこれ!
肝の働きが弱まると気の巡りや血の管理に影響が出ます。
気の巡りが低下すると
・精神的なイライラや怒り、憂鬱やストレス
・下痢と便秘の繰り返し、ガスが出るなどの症状
血の貯蔵に影響が出ると
・目の充血や疲れ、乾燥、かすみ目、暗がりで見えにくくなる
・筋肉のけいれん、しびれ、震え、関節が曲げ伸ばしがしにくいなど
・爪がやわらかくなる、薄くなる、もろくなる、変形するなど
風邪(ふうじゃ)による影響は
・頭痛
・インフルエンザ
・くしゃみやのぼせ
・鼻などに症状が出るカゼや花粉症(鼻水、目のかゆみ、くしゃみ)

パソコンやスマホで目を使いすぎると充血しますよね?
あれは肝の血の貯蔵に影響が出ているからなんですよ^^
ではこの症状が起こる前に、予防するためには何を食べればいいのか?
続けて、春におすすめの食べ物と飲み物をご紹介します。
春におすすめの食べ物や飲み物
春におすすめの食べ物は肝臓の気の巡りを良くしたり血を補うものです。
 気の巡りを良くする食べ物と飲み物
 気の巡りを良くする食べ物と飲み物食べ物
セロリ・春菊・パセリ・キャベツ・香菜、黒酢
鶏レバー・牛レバー・豚レバー
レモン・みかん・オレンジ・ゆず・グレープフルーツ
 飲み物
菊花茶・ミントティー・ジャスミン茶・カモミールティー
 血を補う食べ物と飲み物
 血を補う食べ物と飲み物食べ物
クコの実・黒ゴマ・地鶏・人参・トマト・牛レバー・鶏レバー・豚肉
小松菜・ほうれん草・うずら卵、牡蠣、豚レバー、黒豆、あずき、金針菜
いちご・ブドウ・レーズン・プルーン・ブルーベリー
 飲み物
くこ茶・ほうじ茶・紅茶(プルーンやブルーべリーを加える)
この他にも
肝の働きを助けて解毒するもの・・・菜の花や空芯菜
肝の熱を冷ますもの・・・セロリ・トマト・菊花・ハマグリなど
上半身の熱を冷ますもの・・・セロリ・春菊・タンポポ・クチナシの実・山菜類
発汗作用があるもの・・・生姜・ネギ・豆鼓・シソ・コリアンダー
食べ過ぎに注意する食材
羊肉やエビ、唐辛子や激辛のもので身体を温める食材
酒、コーヒーやチョコレートなどの刺激物
トウガンやキュウリなど身体を極端に冷やす食材
春の薬膳の組み合わせは「辛味+苦味」と脾を補う「甘味」のものを使いましょう。
酸味のあるものや刺激物や身体を冷やす食材は避けて下さい。
と言っても、これだけたくさんあったらどの食材を使えばいいのか迷いますよね。
迷ったら一つの食材をスープにするか、シンプルに炒めてもいいです。
基本的には薬膳は揚げる方法以外の調理方法で難しく考えずに食べるのがベストです。
自分の身体の状態を確認して、身体が喜ぶものを食べてください^^
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
 Copyright secured by Digiprove © 2017
Copyright secured by Digiprove © 2017
コメント
- この記事へのトラックバックはありません。 


























 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



この記事へのコメントはありません。