さあ始まりました【薬膳の基礎知識その3】
今回もお馴染みのペアでお届けいたします!
今回は私だけで【陰陽】について、わかりやすくご紹介したいと思います。
前回のおさらいはこちらから
薬膳の陰陽とは?
陰陽(いんよう)。
それは薬膳を勉強していく上で、とても重要な考え方のひとつです。
世の中に存在するすべては【陰】と【陽】から成り立つ!
古代の中国哲学に陰陽学説というものがあり、陰陽とは
世の中に存在するすべては【陰】と【陽】という対立しながらも互いに影響し合う2つの要素から成り立っている
とされています。
定義が難しいのですが、何かの存在を『陰陽』と言うのではなく、存在する事柄の要素のことを『陰陽』と言うのです。
表で分かりやすく見てみると
陽 | 上 | 男 | 外 | 昼 | 夏 | 熱 |
陰 | 下 | 女 | 内 | 夜 | 冬 | 寒 |
他にも無数の組み合わせがありますが、特徴としては
陰陽の特徴
- 相手なしには存在できない
- 対立しながらも互いに依存している
- 相手を抑制しながら増減し、バランスをとっている
ここで陰陽の注意点が一つあります。
それは
陰陽は必ず対立し合う一対の組み合わせで関係が成立するということ
なので、昼と冬、夏と男などでは陰陽関係は成立しません。必ず一対で成立します。
続けて、季節の陰陽について見てみましょう!
季節の陰陽
陰陽は互いにバランスをとりながら、絶えず増減を繰り返します。
季節の場合は、春分・夏至・秋分・冬至を境に陰陽が増減し、どちらか一定の段階に達すると陽は陰へ、陰は陽へと転じます。このサイクルの繰り返しなのです。
季節の薬膳についてはこちらでまとめています!
←ちなみにこの画像は『太極図』または『太陰太極図』と呼ばれるよ!
白い(画像によっては赤)部分が『陽』、黒い部分が『陰』を表しています。
上の大きな太極図画像の陰陽にも、互いの色の中に相手の色(小さい点)が含まれていますよね?
陽の中にも陰があり、陰の中にも陽がある。
つまり陰と陽はこの点で結びついていて、この点がないと陰陽ではいられなくなるということです。
では人の場合はどんな陰陽になるのでしょうか?続けて、人の陰陽とバランスを見てみましょう!
人の陰陽とバランス
人の陰陽のバランス
- 陰陽が調和(バランスが整っていて正常な状態)
- 陰が過剰(寒気がしたり、手足の冷えや腹痛などの症状が現れます)
- 陽が過剰(喉が渇いたり、暑がる、水分をほしがるなどの症状が現れます)
- 陰が不足(陰虚:手の平や足の裏が熱をもち、喉が乾燥する症状が現れます)
- 陽が不足(陽虚:身体を動かし温める力がつくれず、冷えが生じます)
薬膳の基礎、中医学の治療法である「余分があるときは身体から排出し、足りないものは補う」をもとに、その人の体調に合わせた食事を作り、身体を正常な状態へとゆっくり戻していきます。
「自分の身体が調子がいまいちだな~最近疲れてるかも」
と感じれば、それは身体の陰陽バランスが崩れている可能性もあるので、身体を休息させ、食生活を見直してみましょう!
以上が薬膳の陰陽、季節と人の陰陽・バランスになります!
最後に、今回の基礎知識をまとめて終わりにしたいと思います。
薬膳の基礎知識その3:まとめ
陰陽とは
古代の中国哲学に陰陽学説というものがあり、陰陽とは
世の中に存在するすべては【陰】と【陽】という対立しながらも互いに影響し合う2つの要素から成り立っている
陰陽の特徴
- 相手なしには存在できない
- 対立しながらも互いに依存している
- 相手を抑制しながら増減し、バランスをとっている
陰陽は、必ず対立し合う一対の組み合わせで関係が成立する
季節の陰陽
春分・夏至・秋分・冬至を境に陰陽が増減し、どちらか一定の段階に達すると陽は陰へ、陰は陽へと転じます。季節の陰陽はこのサイクルの繰り返しです。
人の陰陽
陰陽は身体の中に無数に存在し、増減しながらバランスを保っている。
人の陰陽のバランス
- 陰陽が調和(バランスが整っていて正常な状態)
- 陰が過剰(寒気がしたり、手足の冷えや腹痛などの症状が現れます)
- 陽が過剰(喉が渇いたり、暑がる、水分をほしがるなどの症状が現れます)
- 陰が不足(陰虚:手の平や足の裏が熱をもち、喉が乾燥する症状が現れます)
- 陽が不足(陽虚:身体を動かし温める力がつくれず、冷えが生じます)
薬膳の基礎知識シリーズはこちら
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