白ネギと青ネギの違いをご存知ですか?実はネギは大きく分けて2つに分類されます。
それは「長ネギ(根深ねぎ)」と「青ネギ(葉ねぎ)」です。
関東では軟白栽培の長ネギ(白ネギ)。土に深く植えて、白い部分を太らせて食べます。
関西以南では九条ネギなどで有名な青ネギ。葉が香り高い細ネギです。
白ネギと青ネギの違いは品種の違いだったのです!
全国では様々な品種のネギがあり、八百屋でも豊富な種類を見るようになりました。
私が住んでいる兵庫県にも日本三大葱(下仁田ねぎ、博多万能ねぎ)のひとつ、
「岩津ねぎ」が生産されてるんですよ^^
今回はその葱が主役。ネギの栄養や効果。食べ過ぎたときのことなどご紹介します!
硫化アリルなど薬効成分がある!葱の栄養と効果
ネギの白い部分と緑色の部分では含まれている栄養が異なります。
白い部分は含硫化合物の硫化アリル(アリシン)など。
青い部分はβカロテン、ビタミンC、カリウムなどです。
そこまで突出した栄養数値はなく、葉野菜などと比較するとビタミンやミネラルの
含有量では劣るネギですが、実は殺菌や抗菌効果などに優れている野菜なんです!
含硫化合物(がんりゅうかごうぶつ)ってなに?
硫黄化合物(いおう)とも言われ、主にアブラナ科の野菜に含まれていて、
ニンニクの強烈な刺激臭や大根の辛味成分などの物質があります。
強い香りのもと、硫化アリル(アリシン)は血液をサラサラにする!
ネギの白い部分に含まれる硫化アリルはネギ類特有のものです。
硫化アリル(アリシン)ってなに?
含硫化合物のうちの1つでニンニクや玉ねぎなどにも含まれています。
硫化アリルの代表的な成分はアリインですが、アリインは体内に入ると、
酵素に分解され、強力な殺菌作用があるアリシンに変化します。
アリシンの効果としては、
・強い香りが胃酸の分泌を促し、消化を促進する
・疲労を回復する
・血液をサラサラにして血糖値を下げる
・血流をよくし、冷え性を改善する
などがあります。
硫化アリル(アリシン)は空気に触れると効果を発揮する!
水溶性の硫化アリルを有効に使うためには、水に長くさらすのは避けて、
生で刻んで空気に触れさせて使うと薬効を発揮します。
熱に弱い硫化アリル(アリシン)は加熱すると効能が少なくなります。
ただ甘みも出るため、スープにして溶けだした成分も一緒に摂ると効果的です^^
抗菌作用があるネギオールも含まれている!
ネギの白い部分に含まれているのがネギオールです。
硫化アリル(アリシン)と一緒に抜群の効果を発揮します。
抗菌作用によるウイルスへの抵抗を高め、発汗作用による効果で熱を下げます。
風邪のときにも効果的なネギの栄養!
体を温め、消炎作用があるネギは風邪やしもやけなどにも効果があるため、
民間療法としては欠かせない野菜とされてます。
特に風邪には効果的です。
悪寒があり熱があるのに汗が出ない風邪や、体の節々が痛む風邪にはネギを試して!
ネギのビタミンCが免疫力を高め、緑色の部分に含まれるβカロテンが粘膜を強くし、
殺菌作用や抗菌作用ある硫化アリル(アリシン)とネギオールが症状を緩和します。
風邪の症状があるときは、ネギを積極的に摂取するようにしましょう。
それでは続けて、ネギを食べ過ぎてしまったときのことをご紹介します!
ネギの食べ過ぎはどうなるの?腹痛や下痢になる!?
硫化アリルを含むネギで気をつけたいのが食べ過ぎです。
ネギと同じくアリシンを含むニンニクは空腹時に食べ過ぎると善玉菌を減少させ、
腹痛や下痢を引き起こします。
ネギはと言うと、やはり胃腸が弱いかたは注意が必要です。
生のにんにくほど食べる量は少ないネギですが、胃腸が弱っている時に
ネギがたくさん入った鍋などは控えたほうがよさそうです^^;
他にも
・風邪を引きやすく汗が出やすい人は控えめにする
・食べ過ぎは目ヤニが多くなり、脱毛しやすくなる
など、ネギの食べ過ぎに注意したい点があります。
用途に合わせた使い方を簡単に説明します!
・ネギの薬効を期待するなら生で刻んで空気に触れさせて食べる。
・風邪のときはネギを刻んでお湯に入れて飲む。
・ネギの甘さを楽しみたいなら成分も摂取できるスープなど。
冬が旬のネギは優れた薬効をもつ野菜です。ぜひ美味しく召し上がってください^^
アリシンを含むにんにくの記事はこちら↓
にんにくの効果的な食べ方とニンニクの臭いの消し方とは
他にも栄養が豊富な野菜のまとめ記事はこちらです↓
健康に良い野菜を食べよう!美味しい野菜の栄養と効能・効果
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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