なんか変わったほうれん草がある!!
いつもの八百屋さんで発見したほうれん草は、スラッとした一般的なほうれん草と比べて縮んだほうれん草でした。袋にも『ちぢみほうれん草』と記載があります。
さっそく買って帰って調べてみると、どうやらこの縮んだほうれん草は『ちぢみほうれん草』のほかにも『寒締めほうれん草』と呼び名があるそうで、一般的なほうれん草より栄養や甘味があるようです。
見たことない&食べたことない野菜は試してみたい!という思いから、今回は冬だけ期間限定の味『ちぢみほうれん草』の栄養、食べ方やゆで方を調べてみました!
ちぢみほうれん草はなぜ『寒締めほうれん草』と言うのか?
ちぢみほうれん草とはほうれん草の品種名ではないんです!
私も品種と勘違いしましたが、ちぢみほうれん草とは品種名のことではないんです。
栽培方法から寒締めほうれん草と呼ばれます。
『寒締め』(かんじめ)とはほうれん草の収穫前に冷温にさらす処理のことです。
ほうれん草は寒い冬の時期はハウス栽培が中心になりますが、昔からの栽培方法である露地栽培をすることで寒い外気にさらし、虫による被害も少ないので農薬を使わないで栽培ができるという利点があります。
そして寒い外気にさらされたほうれん草は寒さに耐えれるように葉が厚くなりギュッと縮みます。そしてたんぽぽのように地面に葉を広げて成長します。
この葉が縮んだ状態から『ちぢみほうれん草』と呼ばれるようになりました。
また、外気にさらされたほうれん草は低温ストレスにより糖度やビタミンC、ビタミンE、βカロテンなどの栄養が上昇します。夏に出回るほうれん草より甘味があり栄養価が高くなるのはこの『寒締め』の処理をしたからなんです!
では寒締め処理をしたちぢみほうれん草はどれぐらい栄養価が上がったのでしょうか?
ちぢみほうれん草の栄養はビタミンCや糖度がアップする!
ちぢみほうれん草と夏のほうれん草を比べてみると、
・ビタミンCはほうれん草の4倍アップ!(20mgから60mgへ増える)
・糖度はトマトと同等になる!(ちぢみほうれん草の甘味はほうれん草の9倍)
ほうれん草自体はビタミンA(βカロテン)、ビタミンB²、カリウムに鉄と豊富な栄養を含む野菜ですが、ちぢみほうれん草で特に目立つ上昇がビタミンCと糖度です。
もちろんβカロテンやカリウムなどの栄養も上昇するので、夏のものより冬のちぢみほうれん草を食べるほうが健康面でおすすめです^^
簡単にビタミンCや鉄のご紹介をします。
ビタミンCは疲労回復や免疫力をアップさせる!
ビタミンCは疲労回復や風邪の予防、抗酸化作用によるがん予防、老化防止に効果があり、他にもコラーゲンの生成と深く関わりがあり、コラーゲンの働きが強化されると肌にハリ・ツヤが出るなど美容にも期待できます。
鉄はリサイクル栄養素!
血液を作る重要なミネラルで、鉄の主な働きは酸素を体の各細胞や組織に運ぶことです。体内で繰り返し利用されるリサイクル栄養素と言われます。
一日の所要量はわずかでいいのですが、吸収率が低いため欠乏しやすいのが特徴です。
栄養がアップしたものなら食べてみたいですが、気になるのが食べ方ですよね。
次にちぢみほうれん草の食べ方とゆで方をご紹介します!
ちぢみほうれん草はどうやって食べればいいの?
葉が縮んだちぢみほうれん草の食べ方は、一般的なほうれん草と同じ!
・ベーコンとちぢみほうれん草の炒め物
・きのこ類とちぢみほうれん草のスープ
・ゴマ和えやお浸しにナムルなど
ちぢみほうれん草は使い方を選びません。甘味を活かすならお浸しがおすすめです^^
ちぢみほうれん草のアクは少ないけど下茹ではしたほうがいい!
ちぢみほうれん草を使うときは、サッと10秒ほど火を通したほうが食べやすいです。
葉は厚いですが火の通りが早いので、スープなどは煮込み過ぎないように一番最後に入れましょう。
葉の縮んだ部分に土が入ってるのでよく洗って!
葉の縮んだ部分と茎にも土が入っているので、しっかり洗いましょう。
葉の裏部分もよく見て下さいね^^
ほうれん草は12月から2月ぐらいまで寒締めの方法で栽培されるそうなので、見かけたら濃厚なほうれん草の美味しさを味わってみて下さい!
他の旬の野菜の美味しさについてのまとめはこちらです↓
健康に良い野菜を食べよう!美味しい野菜の栄養と効能・効果
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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