冬に美味しい大根のおでんは好きですか?
分厚い大根をお箸で割ると、ホロッと崩れるあの瞬間が私は大好きです!!
寒い季節に味が染みた大根は欠かせませんよね(*^▽^*)
さて、前回は切り干し大根の栄養についてご紹介しましたが、今回は本体である大根そのものの栄養を、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。
- 大根は加熱すると栄養が無くなってしまうのか?
- 大根そのものはどんな栄養と効能があるのか?
この2つについて、さっそく調べてみましたよ。
大根の栄養や効能を知って、もっと美味しく食べちゃいましょう!
大根は加熱すると栄養が逃げるって本当?
実は大根は・・・
加熱すると失われる栄養と、逆にアップする栄養があります!
じゃあ、どう調理したらいいの!?と、思いますよね。ひとつずつ栄養について見ていきましょう。
大根の加熱で失われる栄養とアップする栄養はこれ!
大根の加熱で失われる | ビタミンC・ジアスターゼ |
大根の加熱でアップする | ビタミンA・大根の甘み |
大根の加熱で失われる栄養
- ビタミンC
- 消化酵素のジアスターゼ
この2つは熱に弱く、加熱することによって働きが失われてしまいます。
特にジアスターゼは50度を超えてしまうと効果を失ってしまうので、加熱調理よりも生食がおすすめ。
ビタミンCの効果と消化作用に期待するなら、大根おろしや漬物が効果的です(´ω`*)
大根の加熱でアップする栄養
- ビタミンA
- 大根の甘み
大根の葉に含まれるビタミンAは、油との相性がばっちり!
大根に葉に含まれるビタミンAは油に溶けやすい性質なので、油炒めにすると吸収率がアップするため生食よりもおすすめ。
また、ビタミンAと共にビタミンKの吸収率も上がるため、じゃこなどと炒めてご飯の上に乗せて食べる方が無駄がないのです^^
大根は、加熱すると甘みが増す!
辛味成分のアリルイソチオシアネートは加熱することによって辛味が低下し、逆に甘みが増します。さらに抗酸化作用も生食より効果が高まると言われています。
大根のおでんや大根の煮物は甘みを感じやすいため、食べやすさを取るなら加熱したほうがより美味しく食べることができますよ^^
さて、大根は加熱すると栄養が失われたり、逆に増えたりすることがわかりました。生か加熱か、どちらで調理すればいいかまだハッキリとは分からないですよね(;´・ω・)
そこで、大根そのものの栄養や効能をチェックしてみましょう!
大根の部位別の栄養と効能!
大根の部位別の栄養と効能
大根の皮の近くにはビタミンC!
大根に含まれるビタミンCは、皮の近くが特に豊富に含まれています。
ビタミンCは肌の美容や貧血や風邪の改善にも効果があるビタミンです。新鮮な大根が手に入ったら、皮は捨てずに活用しましょう。
大根の葉にはβカロテン、ビタミンC、カリウム!
βカロテンは抗酸化作用により、がんや生活習慣病を予防してくれます。
カリウムは尿内のナトリウム排泄を促し、血圧上昇を抑える働きがあります。
大根の根よりも、葉の栄養素のほうが優れていると言われるので
大根の葉は捨てずに炒め物にして食べちゃいましょう^^
大根の根の辛味はアリルからし油!
根の先端にある、特有のピリっとした辛味はアリルからし油です。
先にご紹介したアリルイソチオシアネートとも呼ばれ、抗菌作用があります。また胃液の分泌を高め、消化を促す効果もあります。
主に消化を助けてくれる作用が多い大根の栄養や効能。
実は大根は『自然の消化剤』とも言われるのをご存知でしたか?
大根は自然の消化剤!?
なぜ大根が『自然の消化剤』と言われるのでしょうか?
それは、胃腸の働きを整える大根には多種類の酵素が詰まっているからです!
代表的なものがこちら
- でんぷんを分解する酵素のジアスターゼ(アミラーゼ)
- がん予防に効果がある酸化酵素のオキシダーゼ
ジアスターゼとはでんぷんを分解する消化酵素のこと
- 胃腸の消化不良の解消
- 胃もたれや胸焼けを防止する
この2つの働きがあります。
ジアスターゼは大根おろしで摂取するのが効果的!
ジアスターゼは熱に弱いため、加熱すると栄養が逃げてしまいます。なので胃腸が不調のときは、大根を生のまま調理するのがおすすめです。
オキシターゼとは解毒作用がある酸化酵素のこと
大根おろしは焼き魚とセットになっているのを、よく見ますよね。
実はこのセットは、とても理にかなった組み合わせなんです!
オキシターゼは、焼き魚の焦げた皮の発がん性物質を解毒する作用があります。
優れた胃腸の消化剤として、効果がある大根の酵素類。
ここまで大根の栄養を見てみると
・消化作用に期待するなら生
・ビタミンAや甘みに期待するなら加熱
ということがわかりましたね。
ぜひあなたの目的にあった食べ方で大根を召し上がってください。
最後に、今回の大根のことについてまとめました!!
大根の栄養と効能のまとめ
大根の加熱で失われる栄養とアップする栄養はこれ!
大根の加熱で失われる | ビタミンC・ジアスターゼ |
大根の加熱でアップする | ビタミンA・大根の甘み |
大根の皮の近くにはビタミンC!
大根の葉にはβカロテン、ビタミンC、カリウム!
大根の根の辛味はアリルからし油!
大根は自然の消化剤!
- でんぷんを分解する酵素のジアスターゼ(アミラーゼ)
- がん予防に効果がある酸化酵素のオキシダーゼ
胃腸の働きを整える大根には、多種類の酵素が詰まっている!
目的にあった大根の食べ方
- ビタミンCや消化作用に期待するなら→大根おろしなどの生食
- 葉を無駄なく使うな&ビタミンAに期待するなら→油炒め
- 甘みと抗酸化作用に期待するなら→加熱調理
自分の体調や大根の部位によって使い分けしてもらうと、より美味しく大根を食べることができますので、ぜひお試しください^^
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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