あなたは健康に良いと言われる『こめ油』を試しましたか?
こめ油に含まれる成分が身体に良い!
と注目されるようになってから、スーパーなどでも簡単に手に入るようになりました。
話題になったのは栄養成分だけではなく、その製造方法にも注目が集まりました。
こめ油の製造方法が溶剤を使って抽出しているため
「人体に危険なのではないか?」という点です。
今回は
・再びこめ油の栄養と効果効能をより詳しく
・気になる製造方法や美肌にも効果がある理由は何か?
盛りだくさんですがこめ油のことをご紹介します^^
こめ油の栄養と効果・効能
こめ油の栄養で特に注目されるスゴイ成分があります。
γ-オリザノール(ガンマーオリザノール)
トコトリエノール
植物ステロール
それがこの3つの成分です。
それぞれ栄養と効果・効能を分かりやすくご紹介します!!
米ぬか特有の成分でガンマーオリザノールには多くの効能があります。
γ-オリザノールの効能
・油の酸化抑制作用
・血管を広げて血行を良くする
・コレステロールや中性脂肪を抑える
・自律神経をサポートし、更年期障害の諸条件の緩和する
・皮脂の調子を整え、酸化を防ぐ
こめ油は他の植物油より40~60倍ものトコトリエノールが含有されています。
トコトリエノールの効能
・悪玉コレステロールの生成を抑えて動脈硬化を予防する
・強力な抗酸化作用による美肌効果がある
・メラニン色素の生成を抑え、若々しさを保つ美白・美容効果がある
・コレステロール値を下げる効果
ファイトケミカルの一種で悪玉コレステロールの吸収を抑えます。
植物ステロールの効能
・悪玉コレステロールの吸収を抑える
・血中コレステロールを抑える働きによる生活習慣病の予防や改善
・抗炎症作用と性ホルモンを抑える働きによる排尿障害の改善
・免疫細胞の一種ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させ免疫力を高める
新たに調べてみましたが、効能がたくさんありますね^^
この3つの成分は他の植物油では含有量が少ないため、注目される特徴なんです。
さらに忘れてはならないのが人間にとって欠かせない脂肪酸。
こめ油にはバランスの良い脂肪酸が含まれているんですよ~!!
こめ油は脂肪酸のバランスが良い!
脂質と聞くと悪いイメージしかないですが、実は人間には欠かせない栄養素です。
脂肪酸の理想的なバランスは『3:4:3』
飽和脂肪酸が3、一価不飽和脂肪酸が4、多価不飽和脂肪酸が3です。
この脂肪酸の供給源の代表的なものが植物油。
摂りすぎるとコレステロールを増やしてしまう飽和脂肪酸と、逆にコレステロールを減らす不飽和脂肪酸は、摂取するバランスをとることが重要です。
植物油の中でもこめ油は脂肪酸の比率が理想に近いため、注目されています。
生きていく上で欠かせない必須脂肪酸の1つ。毎日の食事で摂取が必要。
リノール酸の効能
・血液中のコレステロールを低下させる
リノール酸が不足すると
・成長が遅れる
・皮膚炎になる
・肝臓障害や胃腸障害が起こる
リノール酸を摂りすぎると
・善玉コレステロールを減らしてしまう
・過酸化脂質やアレルギー物質を増やす
リノール酸とバランス良く摂取することで相乗効果が期待できる!
オレイン酸の効能
・悪玉コレステロールを減らす
・動脈硬化を予防する
・胃酸の分泌が少なく済むので、胃もたれしにくい
・腸の動きを活発化させ、便秘を解消する
植物油の多くはリノール酸が多く、オレイン酸が少量しか含まれていません。
しかしこめ油にはオレイン酸がリノール酸と同量以上含まれているため、毎日食べるには理想的な油なのです^^
こめ油が美肌に良いのはなぜ?
美容にも効果があると期待されているこめ油。
こめ油の美容に有効な成分はフェルラ酸とセラミドがあります。
それぞれを簡単にご紹介します!
ポリフェノールの一種で紫外線の吸収が非常に高く、美白に効果がある!
フェルラ酸の効能
・活性酸素の毒素から身体を守る抗酸化作用がある
・しみなどの原因となるメラニン色素を生み出すチロシナーゼの活性を阻害する
・紫外線を吸収する
・アルツハイマーを予防する
・高血圧を予防する
肌の角質層にある脂質の一種で外からの刺激を防ぐ!
セラミドの効能
・肌を外の刺激(紫外線やアレルギー源など)から守るバリア機能がある
・肌の保湿効果がある
・アトピー性皮膚炎に対する効果がある
・メラニンの合成を抑えるため美肌・美白効果が高い
気候や年齢によって減少するセラミドをこめ油で摂取することができます。
健康に良いだけではなく美容にも良いことが確認されているこめ油。
サラダ油だけを使っているのなら、ぜひこめ油を取り入れてみてください^^
次は危険ではないかと注目されている製造方法についてご紹介します。
こめ油の製造方法。圧搾じゃないと危険なの?
植物油の搾油法は3つの方法があります。
・圧搾法(油分の多い原料に物理的な圧力をかけて搾る方法)
・抽出法(油分の少ない原料に溶剤(ノルマルヘキサン)を使って抽出する方法)
・圧抽法(圧搾と抽出を併用した方法)
前回のこめ油の記事にはノルマルヘキサンは劇薬だと記載しました。
こめ油は本当は危険?こめ油の嬉しい栄養と効果について
築野食品さんの工場見学をするにあたって、製造方法を自分なりに調べてみました。
すると、ほとんどの油が溶剤を使って抽出されていることを知りました。
しかし気になって築野食品の担当者さんに溶剤のことを聞いてみると・・・
「米ぬかが不足している現状では圧搾で製造することは難しい」
というお答えをいただきました。
圧搾法で製造した場合、溶剤を使うよりも抽出できる油分が少ないそうです。
そして溶剤による人体への危険性はないのだとか。
ノルマルヘキサンは67℃で気化します。
抽出後は300℃まで温度を上げて完全に気化してから冷却して回収されます。
冷静に考えれば市場に出回る食品なので、安全に配慮されているのは当然ですよね。
危険という文字に踊らされて勝手に早とちりしてしまいました^^;すいません。
以上のことから、圧搾法のこめ油でなくても健康には問題ないです。
やはり気になる方には『圧搾一番搾り』と書かれた商品をおすすめします。
我が家では500gと大容量タイプも使っています。
揚げ物や炒め物、サラダにも使ってますよ^^
今回はこめ油の栄養や効果・効能や美容に良い成分、製造方法などご紹介しました。
こめ油は玄米の米ぬかが原料なのですが、築野食品さんの工場見学で担当者さんから
「こめ油500g作るのに玄米50キロ必要なんですよ^^」と聞いたときは驚きました。
そんなに玄米が必要だったんですね・・・大事に使います。
築野食品の工場見学に行ってからこめ油や米ぬかのことをより詳しく知るきっかけができました。
担当者さんには見学のお時間をいただいて本当にありがとうございました^^
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
築野食品さんの工場見学の記事はこちらです↓
こめ油工場見学の突撃レポPart 1米糠パワーに驚いた!
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