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白米は玄米と比べて栄養がない?注目したいのは白米の食べ方
白米は栄養素がないから、玄米や雑穀米を食べるほうがいい。
あなたはそんな風に決めつけてはいませんか?
だとしたら、少しもったいない考え方です。
なぜもったいない考え方かと言うと・・・
白米は体調が優れないときこそ、食べてほしい効能があるからなんです!
白米の効能とはなにか?
今回は『体調が優れないときこそ食べてほしい白米の効能』についてご紹介します!
体調が優れないときこそ食べてほしい白米の効能
カゼや胃腸の調子が悪いときはお粥が最適なんです。
小さな頃からカゼを引いたときに、よくお粥を食べませんでしたか?
その他にもお腹の調子が悪かったり胃がもたれてるな~と言うときなど、お粥の出番は比較的多かったかと思います。
なぜ胃腸の不調時にお粥がいいのかと言うと、きちんとした理由があるのです。
中医学で言うところの『米』はエネルギーの源になる主食のことです。
どんな働きがあるのか?
米の効能と期待できる働きをご紹介しますね^^
米の効能
・脾胃の働きを回復させる
・脾の働きを正常にし、下痢を止める
・イライラや口の渇きを解消する
・細菌による下痢を止める
米の期待できる働き
・消化不良
・食欲不振
・下痢
・胸苦しく口が渇く
※脾胃とは人体の五臓の『脾』と六腑の『胃』のことを言います。
消化・吸収機能が低下しているときの米のお粥は最適!
『脾』と『胃』は経絡(気や血の通り道)を通じて、一対の陰陽関係にあります。
『脾』は消化器系等全般の働きを担っていて、栄養物質を全身に運びます。
脾の働きが低下すると胃の働きも低下し、胃もたれなどが起こりやすくなるのです。
また脾は内臓や組織の位置の維持にも関係しているため、働きが低下すると下痢が起こりやすくなります。
米は消化・吸収して栄養を全身に運ぶ脾胃の働きを回復させてくれます。
カゼで消化機能が低下しているときや、胃腸の具合が悪く下痢をしているときなど。
体調を崩しているときにこそ、お米の力は発揮されるのです。
もちろん、純粋にお米を食べるだけでもエネルギーになります。
『食べて無駄になる』ということはないんですよ!
それでもやはり白米の栄養価は気になりますよね?
続けて、具体的に白米の栄養はどれぐらいあるのかを調べてみました。
玄米と比べると確かに白米の栄養価は少ない!それでも!
さっそく玄米と白米の栄養価の表を作ってみました。
※七訂日本食品標準成分表をもとにした可食部100g当たりの栄養素の量です。
※栄養の隣の()内は成人女性の1日の推奨量または目安量です。
玄米(水稲穀粒) | 精白米 | |
エネルギー | 350kcal | 356kcal |
たんぱく質(50g) | 6.8g | 6.1g |
カリウム(2000mg) | 230mg | 88mg |
鉄(11mg) | 2.1mg | 0.8mg |
亜鉛(9mg) | 1.8mg | 1.4mg |
ビタミンE(6.5mg) | 1.2mg | 0.1mg |
食物繊維(17g) | 3.0mg | 0.5mg |
グラフに記載したのはそれぞれ一部の栄養です。
確かに精白米より玄米のほうが栄養数値が高いです。
エネルギーはさほど変わりませんが、カリウムや鉄、食物繊維などは玄米のほうがとても豊富ですね。
「じゃあやっぱり玄米食べる方がいいんじゃないの?」
と思ってしまいがちですが、玄米の弱点は消化の悪さにあります。
玄米にも弱点はあった!
胃腸の調子が優れないときの玄米は、消化の負担になってしまいます。
玄米と同じく栄養が注目される雑穀米も、消化の良さで言えば白米には勝てません。
食物繊維が豊富というのは嬉しい反面、不調時には身体への負担となるのです。
白米のまとめ
・米は体調が悪いとき(消化不良時など)に脾胃の働きを回復させる
・玄米と比較すると、やはり栄養価は少ない(玄米にも弱点はある)
以上のことから、私なりに考えたことがあります。
どちらを食べればいいか?と決めつけるよりも、
『体調に合わせて選ぶこと』がより自分の身体にとって良いことではないか
ということです。
単純に言えば『元気なときは玄米、体調が優れないときは白米』です^^
一つの食材の良いところと劣っているところを上手に活かせることが一番ですね。
ぜひお米と上手にお付き合いください。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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